著者
高岸 治人 高橋 伸幸 山岸 俊男
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.159-166, 2009 (Released:2009-03-26)
参考文献数
32

人々は,不公正な状況(e.g.資源の不公平な分配)に直面した際に,多くの場合,その不公正を是正しようとする傾向を持つ。これまでの最後通告ゲームでの実験によって,行為者の不公正な意図が,不公正の被害者による不公正是正行動に重要な役割を果たしていることが示されてきた。本研究では,同じ研究方法を用いて,第3者が行う不公正是正行動においても,行為者の不公正な意図が重要な役割を果たしているかどうかを実験によって検証した。実験の結果,意図の効果は見られたものの,意図がない状況でも,多くの参加者が不公正是正行動をとることが示された。これらの結果は,相手に意図がない状況で不公平な結果を改善したいという動機が,被害者の立場よりも第3者の立場で強く生じていることを示している。

言及状況

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“相手に意図がない状況で不公平な結果を改善したいという動機が,被害者の立場よりも第3者の立場で強く生じている” 被害者は相手に意図性が無い場合に許すことが第三者より多い

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@MTBOOK 第三者閥における意図の効果って論文がほとんどなくて、高岸くんが日本語で出した論文では弱いながらも有意な効果が見られているんですよね。この研究、サンプルサイズ設計してもう一度やってみてもいいよなと思いました。https://t.co/vbJzuj6oOC
【実験社会心理学研究・掲載論文】高岸治人・高橋伸幸・山岸俊男(2009) 第3者による不公正是正行動における意図の役割 https://t.co/m18EDvqEEQ
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【実験社会心理学研究・掲載論文】高岸治人・高橋伸幸・山岸俊男(2009) 第3者による不公正是正行動における意図の役割 https://t.co/m18EDvHHGQ
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