著者
江渡 浩一郎 土井 裕人
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.666-675, 2017-01-01 (Released:2017-01-01)
参考文献数
17
被引用文献数
1

筆者らはユーザー参加型研究の場として2011年11月にニコニコ学会βを立ち上げ,所期の5年間の活動期間を終えて次の段階に移行することになった。この間,全9回の総計・約65万人がインターネットで視聴した大規模なシンポジウムを開催して科学技術コミュニケーションに新展開をもたらした。中でも特筆すべきはニコニコ学会βが共創型イノベーションを創出する場となったことである。それを実現する方法論がアンカンファレンスとハッカソンなどといった共創型イベントであり,日常的なマインドから参加者を解放して新たなアイデアを生み出すことに成功している。以上のようなニコニコ学会βの成果は,「共創的科学技術イノベーションの推進」として第5期科学技術基本計画に反映され,文科省の参考資料に取り上げられることとなった。筆者らはニコニコ学会βを先駆的事例として,共創による科学技術イノベーションを今後よりいっそう積極的に後押ししたいと考えている。

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“共創型イノベーションを創出する:ニコニコ学会βの活動を通じて” https://t.co/GgoEUTxFJv
江渡 浩一郎、土井 裕人 共創型イノベーションを創出する:ニコニコ学会βの活動を通じて 情報管理, Vol. 59 (2016) No. 10 p. 666-675 https://t.co/hyEEnGHtRS
【告知】「情報管理」2017年1月号「共創型イノベーションを創出する:ニコニコ学会βの活動を通じて」 https://t.co/nav6sfHCdE ニコニコ学会βの5年間を振り返り、総括する文章を書きました。著者:江渡浩一郎、土井裕人
「情報管理」2017年1月号 共創型イノベーションを創出する:ニコニコ学会βの活動を通じて 所期の活動期間を終えた今、5年間を振り返り、さらなる共創型イノベーション実現への今後を展望。AIST江渡浩一郎氏、筑波大土井裕人氏による寄稿 https://t.co/HyWdAXwHNL

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