著者
阿部 浩明 大鹿 糠徹 辻本 直秀 関 崇志 駒木 絢可 大橋 信義 神 将文 高島 悠次 門脇 敬 大崎 恵美
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会宮城県理学療法士会
雑誌
理学療法の歩み (ISSN:09172688)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.17-27, 2016 (Released:2016-04-21)
参考文献数
42
被引用文献数
11

これまでの脳卒中者に対する理学療法技術は十分な科学的効果検証を行われずに継承されてきたものが少なくなかったかもしれない。脳卒中者に対する理学療法の治療指針を示す脳卒中理学療法診療ガイドラインにはエビデンスに基づき推奨される治療が記載されている。しかし、実際の理学療法の臨床では多様な意見があり、必ずしもガイドラインが有効に用いられてはいない感がある。脳卒中の理学療法は主観的な評価が中心であったり、経験のみに基づいて構築されたりしていくべきものではなく、有効と思われる治療は検証を経た上でその有効性を示していくべきであろう。 ここでは我々がこれまで取り組んできた急性期の脳卒中重度片麻痺例に対する歩行トレーニングの実際について概説し、装具に関わる臨床および学術活動について次号に渡って紹介したい。

言及状況

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急性期脳卒中重度片麻痺に対しどのような歩行練習を行うの? 疑問に思う方には必読です! ①長下肢装具(KAFO)や短下肢装具(AFO)の根拠に基づいた治療展開 ②KAFO から AFO へと移行するタイミングや臨床での工夫点について 詳細に記載されていてオススメ! https://t.co/tdzwVnKJXv
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脳卒中重度片麻痺の歩行トレーニングの考え方や長下肢装具のカットダウンの考え方や歩行の神経回路などが分かりやすくまとまっています。 オススメです✏️ https://t.co/QDDEql3lRJ
理学療法について多様な考え方があって良いし,あって然るべきであろう。しかし,医療技術である はずの理学療法を科学の枠組みから逸脱させてしま うことは避けるべきである。 素晴らしいお言葉だと思います

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