著者
笠原 敏史 鳥井 勇輔 高橋 光彦 宮本 顕二
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.523-528, 2009 (Released:2009-09-24)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

〔目的〕段差昇降時の支持脚の大腿四頭筋(内側広筋と外側広筋)と床反力の関係について筋電図計と床反力計を用いて測定した。〔対象〕若年健康男性8名とした。〔結果〕内側広筋と外側広筋の筋活動は昇段動作で最も大きな値を示していた。内側広筋と外側広筋の筋活動の比率は歩行に比べ段差昇降動作で大きな値を示し,内側広筋の活動の関与を高めていた。垂直方向の床反力の値は動作間で差はみられなかったが,昇降動作時の外側方向の分力は歩行に比べ有意に低い値を示していた。内側方向の分力に動作間の差がみられなかったことから,相対的に内側方向への力が増大し,内側広筋の筋活動の増大に関連している可能性が示唆される。〔結語〕段差昇降では身体の内外側方向の安定化に内側広筋の活動が寄与していることが明らかとなり,昇降動作の理学療法ではこれらのことに考慮して行う必要がある。

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