著者
宮本 顕二 宮本 礼子
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.186-190, 2014-08-31 (Released:2015-11-13)
参考文献数
8

わが国では終末期の高齢者が経口摂取困難になると経管栄養(胃ろう)や経静脈栄養などの人工栄養を行うことが多い.しかし,筆者らが現地調査したスウェーデン,オランダ,オーストラリアではそれらは行われず,アメリカ,オーストリア,スペインでもまれにしか行われていなかった.これらの国では高齢者が終末期に食べられなくなることは自然なことであり,人工栄養で延命を図ることは倫理的でないと考えられている.
著者
宮本 顕二 宮本 顕二 宮本 顕二
巻号頁・発行日
2012-11-03

保健科学研究院公開講座: ようこそ!ヘルスサイエンスの世界へ(Public Program by the Faculty of Health Science: Welcome to the world of health science). 2012年11月3日(土). 北海道大学大学院保健科学研究院 3-1講義室, 札幌市.
著者
笠原 敏史 鳥井 勇輔 高橋 光彦 宮本 顕二
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.523-528, 2009 (Released:2009-09-24)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

〔目的〕段差昇降時の支持脚の大腿四頭筋(内側広筋と外側広筋)と床反力の関係について筋電図計と床反力計を用いて測定した。〔対象〕若年健康男性8名とした。〔結果〕内側広筋と外側広筋の筋活動は昇段動作で最も大きな値を示していた。内側広筋と外側広筋の筋活動の比率は歩行に比べ段差昇降動作で大きな値を示し,内側広筋の活動の関与を高めていた。垂直方向の床反力の値は動作間で差はみられなかったが,昇降動作時の外側方向の分力は歩行に比べ有意に低い値を示していた。内側方向の分力に動作間の差がみられなかったことから,相対的に内側方向への力が増大し,内側広筋の筋活動の増大に関連している可能性が示唆される。〔結語〕段差昇降では身体の内外側方向の安定化に内側広筋の活動が寄与していることが明らかとなり,昇降動作の理学療法ではこれらのことに考慮して行う必要がある。
著者
宮本 顕二 笠原 敏史 野坂 利也
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.665-669, 2008 (Released:2008-11-21)
参考文献数
11

〔目的〕胸部あるいは腰部コルセットの圧迫による呼吸機能への影響を調べた。〔対象〕健常成人男性6名(28.2±5.3 [SE]歳)。〔方法〕締め付け圧を調整出来る胸部コルセットと腰部コルセットを別々に装着し,締め付け圧0 mmHg, 20 mmHg,40 mmHg, 60 mmHgの条件で肺気量分画を測定した。〔結果〕胸部コルセット装着は,締め付け圧が増加すると肺活量,予備呼気量,全肺気量は減少した。1回換気量も減少したが有意差はなく,呼吸数の増加で分時換気量が維持されていた。全肺気量,肺活量,予備呼気量,努力性肺活量の減少は胸部コルセット締め付け圧=40 mmHgからみられた。なお,残気量は締め付け圧に関係なく影響しなかった。一方,腰部コルセット装着は締め付け圧に関係なく予備呼気量を除く他の肺気量分画に影響しなかった。〔結語〕胸部コルセットを使用する場合は,コルセットが呼吸運動を抑制する危険性を考慮すべきである。
著者
宮本 顕二
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.168-173, 1997-04-05 (Released:2019-10-15)
参考文献数
6

在宅酸素療法はわが国でもっとも成功した在宅医療であるだけでなく,慢性呼吸不全患者の予後改善に大きく貢献している.その普及においても米国諸国にひけをとらない現状である.しかし,今後は患者の生命予後をただ単に延長させるだけでなく,患者の生活の質をより一層向上させる施策を検討する時期にきている.
著者
宮本 顕二
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.129-134, 2015-08-31 (Released:2015-10-06)
参考文献数
5

日本は世界の最長寿国です.しかし,私たちの周りを見ると,やれ胃瘻だ,中心静脈栄養だ,人工呼吸器だと,結局苦しみの中で亡くなっている患者が少なくありません.その理由は,延命至上主義の結果,高齢で終末期の患者に対しても,最後まで治療を続けるからです.一方,私たちが訪れた欧米豪では,高齢で食べられなくなったら,胃瘻や中心静脈栄養などの人工栄養は一切行わず,食べるだけ,飲むだけで自然に死を迎えさせています.無理に食べさせず,延命措置もしないため,いわゆる寝たきり老人はいません.誤嚥性肺炎も問題になりません.患者だけでなく,自分も含めて,どのような最期を迎えたいかを,今こそ,真剣に考える時です.