著者
保城 広至
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.4-13, 2017-12-20 (Released:2018-03-30)
参考文献数
36
被引用文献数
1

社会科学者と歴史研究者との間には,認識論的あるいは方法論的に埋められない溝が存在し,両者の和解はとうてい不可能である,というのが一般的な理解である.保城(2015)では,そのような溝を埋めるための条件と方法論を提示し,両者の融合可能性を模索した.本稿ではその方法論の概略を改めて述べるとともに,その中で提案した「過程構築(process creating)」の具体例を紹介する.筆者の専門分野に即して外交政策決定過程の分析に特化するが,国家だけではなく企業や国際機関といった,他の組織分析にもその方法は有用であると考える.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (10 users, 11 posts, 24 favorites)

https://t.co/9LUczoY08O https://t.co/6GVjkDdAyy
歴史社会学的アプローチを取ろうとすると、認識論・方法論的にマートンの中範囲の理論に向き合わざるを得なくなる。 保城広至「社会科学と歴史学の統合の可能性」組織科学 Vol.51, No.2, pp.4-13、2017年 https://t.co/wrHVrSgvvS
@MSN00100MSN100 なるほどです。人文科学ですね。一方で以下のような説もあるようですね。なかなか面白いです。 「社会科学者と歴史研究者との間には,認識論的あるいは方法論的に埋められない溝が存在し,両者の和解はとうてい不可能である,というのが一般的な理解である.」 https://t.co/OM2xuqx5mG
pdfで読めたんだ。 社会科学と歴史学の統合の可能性 https://t.co/ymkS7jQGAl
保城広至「社会科学と歴史学の統合の可能性」 https://t.co/ChNQNmJ1Kv

収集済み URL リスト