- 出版者
- 八もんしや八左衛門
- 巻号頁・発行日
- 1664
浄瑠璃。寛文4年(1664)八文字屋八左衛門刊。原題簽に藤原信勝正本とある。見開き図6葉入り。源頼光の家来坂田の金時の一子宿祢の悪太郎公平は山姥の子で勇力無双の武者であったが、頼光、金時主従上洛の留守に、本間武蔵の郡司秀光の子将監光長、助の進秀時兄弟の卑怯な振る舞いを国司の前で暴き、意趣返しに親子の軍勢に攻められ落城し、老母は牢にこめられるが、身を窶した公平は母を救いだして都に登り、朝廷は坂田の金時を総大将として、東国の武将を従えた秀光親子の軍勢を迎え討ち、公平と頼光の一子源二郎の活躍で乱を平定し都へ帰陣する。(岡雅彦)