著者
近藤 健
出版者
三輪書店
巻号頁・発行日
pp.1348-1349, 2014-12-15

はじめに 半側空間無視を呈する対象者は,食事時に無視側の食器を見落とすことがある.対応として,無視側への注意を促す声かけ,注意を向ける対象を絞り,無視する範囲を減らすために一つの皿に食物をまとめること,食器の位置を変えること等が考えられる.しかし,これらの方法は,自発的な無視側の探索を促すには不十分と考える. 今回,食事自立,自発的な無視側の探索を目的に,市販のターンテーブルを応用し,回転盆を作製し自助具として使用した.また,症例を通して治療効果を考察した.