著者
浜本 誠 形浦 昭克
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.92, no.2, pp.115-117, 1999-02-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
6
被引用文献数
1
著者
若島 純一 原渕 保明 山口 治浩 形浦 昭克
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.90, no.6, pp.693-697, 1997-06-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
14

Ulcerative colitis is an idiopathic, non-specific inflammatory disorder of the colon, and its etiology remains unknown. We present a case of ulcerative colitis in which clinical symptoms were remarkably improved by palatine tonsillectomy. The patient was diagnosed with severe ulcerative colitis and treated with internal medicine. When pharyngitis and aphthous stomatitis developed, his bowel symptoms worsened. A tonsillar provocation test was performed, and the result was positive. Moreover, bowel symptoms worsened after the tonsillar provocation test and the patient developed a sore throat and fever. Therefore, we suspected tonsillar focal infection and carried out palatine tonsillectomy. In the early postoperative period, bloody diarrhea recovered despite the interruption of sulfasalazopiridine and lymphocyte afferesis. In addition, recurrent pharyngitis and aphtous stomatitis were resolved entirely.
著者
松井 利憲 山田 恭子 村松 裕子 斎藤 喜澄 川口 英洋 渡邊 芳男 木村 徹男 形浦 昭克
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.95-101, 1996-01-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
18
被引用文献数
5 4

A statistical analysis of 334 cases involving foreign bodies in the otorhinolaryngological field treated in our hospital between March 1988 and February 1995 is reported. The 344 cases represented 0.92% of the total number of outpatients (36406) during the same period. We found that 114 cases involved the external auditory canal (34%), 71 cases the nasal cavity (21%), 134 cases the oral cavity and pharynx (40%), and 15 cases the esophagus and trachea (4%). Cases involving the external auditory canal and nasal cavity, especially the nasal cavity, were most frequently found in children under 10 years old. The most frequent foreign bodies were hairs in the external auditory canal. Plastics were most common in the nasal cavity. Foreign bodies in the oral cavity and pharynx were mainly found in the f aucial tonsil, and most of the foreign bodies found in this area were fish bones. There were 14 cases of foreign bodies in the esophagus, and of these, 12 involved items lodged at the first narrowing portion, while 2 cases involved the second narrowing portion. Again, fish bones were the most common foreign bodies found in the esophagus. In the trachea, there was only one case of a foreign body, which involved a peanut.
著者
山本 哲夫 朝倉 光司 白崎 英明 氷見 徹夫 小笠原 英樹 成田 慎一郎 形浦 昭克
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科學會會報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.971-979, 2005-10-20
被引用文献数
7 3

1995年4月から2002年の間に札幌市南区にある耳鼻咽喉科診療所を受診し4種のCAP (シラカバ, カモガヤ, ヨモギ, ダニ) を検査した例を対象にOASの有症率を調査した. そしてシラカバ花粉の感作とOASの関係を調べるとともに, イネ科やヨモギ花粉の感作とOASとの関係も調べた. シラカバ感作例843例のうち37% (378例) が問診上OASを有しており, 多くの原因食物 (リンゴ, モモ, サクランボ, キウイ, ナシ, プラム, メロン, イチゴ, カキ, ブドウ, トマト, スイカ, マンゴー, バナナ) に対しシラカバ陰性例より多く, またこの中でブドウとマンゴーとバナナ以外はいずれもシラカバCAPスコアの増加とともに有症率が上昇した. また原因食物の数もシラカバCAPスコアの増加とともに増大した. シラカバ感作例におけるOASの有症率は92年の調査より増加していた. シラカバ感作例において同じシラカバCAPスコアごとで比較すると, イネ科重複感作例はメロンとスイカとモモのOASが多く, ヨモギ重複感作例はメロンのOASが多い場合があった. シラカバ感作例においてロジスティック回帰分析を用い. OASの合併に影響する因子を調べると, シラカバCAPスコア以外には, 性別 (女性に多い) とダニCAP (陽性例に少ない) が有意であり, また原因食物別にはキウイとトマトに対するOASはヨモギ陽性例に有意に多かったが, イネ科に関しては有意差はなかった.
著者
小笠原 英樹 形浦 昭克 朝倉 光司 松井 利憲
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.726-736, 1999
被引用文献数
6

北海道における代表的な花粉症は従来からイネ科花粉症が知られているが, 最近はシラカンバ花粉症の増加が知られ, 特に, 札幌地方においてはそれが顕著である。著者らはシラカンバ花粉の飛散数と気象条件との関連について統計学的に検討した。また, 1997年の札幌地方における主な空中花粉の飛散状況について調査し, 過去のデータとの比較を行った。その結果, 気象条件とその翌年のシラカンバ花粉の総飛散数との間には密接な関連が示唆され, 特に, 5月から6月にかけての気象条件が重要であると考えられた。また, 湿度と強い負の相関を認め, これが花芽の育成に影響を与えている可能性が示唆された。主な空中花粉の飛散状況は, 3月下旬よりシラカンバなどの樹木花粉が飛散し始め, 6月にはイネ科花粉, 8月下旬頃からはヨモギ属花粉の飛散をそれぞれ認めた。イネ科花粉の飛散数は減少の傾向を示した。
著者
山本 哲夫 久々湊 靖 縫 郁美 高田 竜多 平尾 元康 上村 正見 斎藤 博子 朝倉 光司 形浦 昭克
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科學會會報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.98, no.7, pp.1086-1091, 1995-07-20
被引用文献数
10 3

シラカバ花粉, カモガヤ花粉, ヨモギ花粉, ダニの4種類のCAPを検査した650例に果物の口腔咽頭の過敏症状の有無を調べた.<BR>(1) シラカバCAP陽性例 <スコア2以上> 174例の16%に, 他のCAP陽性例 (253例) の2%に果物に対する口腔咽頭の過敏症が見られた.<BR>(2) シラカバCAP陽性例の13%にリンゴで症状が, 6%にモモで症状が見られ, ともにシラカバのCAPスコアーの高い方が多く, 他の例よりも多く, 花粉の感作の診断の参考となると思われた.<BR>(3) キウイの症状は, シラカバCAP陽性例の3.5%に, シラカバ以外のCAP陽性例の1.2%に見られたが, 有意差はなく, 必ずしもシラカバ花粉の感作を示すとは限らないと考えた.
著者
山本 哲夫 朝倉 光司 形浦 昭克
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.1701-1706, 1993-11-30 (Released:2017-02-10)
被引用文献数
7

北海道のシラカバ花粉症とリンゴ果肉過敏症の関連について検討して以下の結果を得た. 1. シラカバ花粉症(症状とCAP陽性<スコア1以上>)83例のうち, 17例(20%)が問診上リンゴ果肉過敏症が合併しており, 他のアレルギーや他の花粉症に比して高率であった. 2. シラカバCAP陽性例は陰性例に比べリンゴ果肉過敏症の割合が多かった. 3. シラカバ花粉症の中ではCAPによりシラカバの感作の程度が強い方が, リンゴ果肉過敏症の割合が多かった. 4. 北海道において問診にてリンゴ果肉過敏症が見られた場合, 花粉症の診断の参考になると思われた. 5. 日本においても, シラカバ花粉症のみられる地域ではリンゴ果肉過敏症は稀ではないと思われ, 注意が必要と思われた.
著者
森本 賢治 久々湊 靖 朝倉 光司 形浦 昭克
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.82, no.8, pp.1087-1094, 1989-08-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
31
被引用文献数
2 2

The authors present five cases of mucormycosis of maxillary sinuses treated at Ebetsu City Hospital from May 1987 to November 1988, including a very rare case bilateral maxillary sinus involvement.The patients were treated surgically, the prognosis appeared to be good. The pertinent literature is reviewed.
著者
形浦 昭克
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.2564-2566, 1989-12-10

癌性疼痛緩和に対する薬物療法としてのブロンプトンカクテル(Brompton Coctail,BC)は,イギリスにおける胸部疾患病院で開胸手術後の鎮痛剤として使用されたのに始まる.その代表的処方例は,塩酸モルヒネ10mg,塩酸コカイン5mg,ワイン1mlおよび単シロップ2mlと,全量10mlである里このブロンプトンカクテルの療法から精神興奮状態が出現することから,塩酸コカインを除き,筆者らの施設においても塩酸モルヒネカクテルとして,1983年以来,使用してきた.
著者
石井 歓 竹沢 裕之 小島 正 児玉 広幸 浜本 誠 形浦 昭克
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 補冊 (ISSN:09121870)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.Supplement84, pp.30-35, 1995-10-15 (Released:2012-11-27)
参考文献数
11
被引用文献数
1

Thirty-two handicapped children with hearing impairment were fitted with hearing aids. Hearing aids were effective in 28 of these caces, but were effective for all children less than 1 year old. Hearing aids could not be fitted in 4 caces.The results of this study showed the importance of early diagnosis of hearing impairment and early fitting of hearing aids in handicapped children.
著者
山本 哲夫 朝倉 光司 形浦 昭克
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.1701-1706, 1993
被引用文献数
22 13

北海道のシラカバ花粉症とリンゴ果肉過敏症の関連について検討して以下の結果を得た. 1. シラカバ花粉症(症状とCAP陽性<スコア1以上>)83例のうち, 17例(20%)が問診上リンゴ果肉過敏症が合併しており, 他のアレルギーや他の花粉症に比して高率であった. 2. シラカバCAP陽性例は陰性例に比べリンゴ果肉過敏症の割合が多かった. 3. シラカバ花粉症の中ではCAPによりシラカバの感作の程度が強い方が, リンゴ果肉過敏症の割合が多かった. 4. 北海道において問診にてリンゴ果肉過敏症が見られた場合, 花粉症の診断の参考になると思われた. 5. 日本においても, シラカバ花粉症のみられる地域ではリンゴ果肉過敏症は稀ではないと思われ, 注意が必要と思われた.
著者
山本 哲夫 朝倉 光司 白崎 英明 氷見 徹夫 小笠原 英樹 成田 慎一郎 形浦 昭克
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.435-442, 2004
被引用文献数
6

2003年に札幌市南区にある耳鼻咽喉科診療所を発症後受診したシラカバ花粉症(鼻または眼症状の季節性とCAP陽性[スコア2以上])を対象にOASの有症率を調査した.また以前の1992年と最近の1998年の調査結果と一部比較した.シラカバ花粉症153例のうち42%(65例)が問診上OASを有していた.このOASの有症率は92年(24%)より多く,98年(45%)とは同様であった.シラカバ花粉症の中ではシラカバCAPのスコアが高いほどOASが多く,女性が男性よりOASが多かった.2003年は有意差はなかったが,98年には花粉症の初診日(その年に花粉症の症状発現後の最初の受診日)が4月までの患者が,5月以降の患者よりOASが多かった.2003年はイネ科とヨモギ花粉の陽性例にOASが多かったが,シラカバ花粉の感作の程度のためと思われた.