著者
コリー 紀代
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.723-730, 2012-09

人工呼吸器を使用している障がい児(者)の母親の負担感やQOL の研究は数多いが、家族の危機に関する研究は少ない。そこで本研究では、家族が医療的ケアを受け入れる際のストレス因子の明確化と、医療的ケア必要児(者)を育てる家族の危機的状況のモデル化を目的とし、障がい児の家族を対象に質問紙調査を行い、家族アセスメントの視点をより具体的にするための危機モデルを作成し、因子を抽出・可視化した。
著者
コリー 紀代 清水 弘美 高橋 望 小水内 俊介 近野 敦 金井 理 二宮 伸治 大塚 健 浅賀 忠義
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.117-125, 2018-04-25

背景 : 在宅医療の高度化により, 気管内吸引等の高度ケアを担う人材の育成が喫緊の課題である.方法 : 気管内吸引を行う看護師と看護学生の眼球運動を測定し, 気管内吸引中の認知・判断面を含めた多重タスク構造を気管内吸引オントロジーとして可視化した.結果 : 構築された気管内吸引オントロジーの階層構造からは, 手順という手続き的知識のみならず, 医療機器に関する知識, 気管内吸引が無効であった際の選択肢に関する知識など, 多岐にわたった専門知識が要求される行為であることが示された.考察 : オントロジーは「できる」能力の範囲や評価すべき能力の定義を示す教育評価ツールとしても活用の可能性がある表現法と考えられた.