著者
川上 礼次 マッキン ケネスジェームス 永井 保夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.619-622, 2012 (Released:2013-07-25)

近年爆発的に増加するマルウェアが社会問題にもなっている。マルウェアが増加している理由の一つにパッカーがある。パッカーとはソフトウェアが実行可能な形式のまま圧縮や暗号化ができるソフトウェアである。増加しているマルウェアの大部分がパッカーを用い既知のマルウェアとして検知されないように加工が施されている。そのためパッカーをアンパックし復元することができれば爆発的に増加した亜種に対応することができると考えられている。 現在のウイルス対策ソフトでは特徴量を用いたシグネチャによるパターンマッチングが一般的な検知手法であり、それを補助する形でヒューリスティック検知が用いられている。研究ではヒューリスティック検知の一種のデータマイニング手法を用いたマルウェア検知の前段階処理としてマルウェアのアンパックを行い検知率の向上を図る手法を検討している。 本論文では実際にマルウェアを実行させることによって自らアンパックさせる手法を取り入れ、その結果アンパックしたマルウェアはパックさせたマルウェアより検知率が上昇することを明らかにする。
著者
狩野 達哉 柏熊 宏幸 佐瀬 圭祐 山口 崇志 河野 義広 マッキン ケネスジェームス
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 (ISSN:18820212)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.719-722, 2012

近年TwitterやFacebook、LinkedInなどのソーシャルメディアを介したキャリア形成が注目されている。これを受けて本学では学生にソーシャルメディアの利用のリテラシー教育し、就職活動に生かす取り組みがなされている。ソーシャルメディアの利用結果に対し随時教員の指導が行われているが、不適切な発言の抽出には多くのコストを要する。 本研究では、Twitterの発言において文章の感情極性を判定し、不適切な発言の抽出を試みる。TF-IDF法の評価値と単語感情極性対応表を基にした感情極性値を特徴量とし、文章の感情極性を推定する。人間が想定した文章の極性値と推定した極性値を比較検証した。
著者
布広 永示 マッキン ケネスジェームス 大城 正典 松下 孝太郎
出版者
東京情報大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では,プログラミングに対する学習意欲を喚起し,やる気を継続させる学習環境を提供することを目的として,ゲーム感覚的な学習機能を取り入れたプログラミング学習支援システムを開発した.次に,開発した学習支援システムをプログラミング演習や企業の新人教育などで活用し,本システムの学習効果を評価した.確認テスト・期末テストの平均点の推移やアンケートの結果から,本システムを使用することで,プログラミングに興味を持つという観点では有効であったと考える.更に,プログラムの構造や処理の流れを理解するという目的に関しても効果があったと考える.しかし,プログラム作成能力の向上については十分な効果を得られてなく,学習機能やシステム活用方法などの改善を検討していく必要がある.今後の研究課題として,エンタテインメント性を取り入れたプログラミング講義・演習の学習方法や学習支援機能の研究を進めていく予定である.