著者
鴨井 久博 吉峰 正彌 三浦 悠 濵田 真理子
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.83-89, 2020 (Released:2020-03-02)
参考文献数
18

目的 : う蝕や歯周疾患の予防のためには日々のプラーク・コントロールが重要であり, その方法として歯ブラシによるプラーク除去とともに水流により口腔内の汚れを洗い流す口腔洗浄器が使用されている. そこで今回, 口腔洗浄器による汚れの除去性能を向上させるために, キャビテーション気泡が発生するノズルから吐出される水流による除去効果について, 人工プラークを用いてin vitroで検証した. また, 臨床応用としてキャビテーション気泡を含む水流を吐出する口腔洗浄器を用いて, 歯周組織の改善への有用性および安全性を検証した. 結果 : キャビテーションノズルから吐出されるキャビテーション気泡を含む水流は, 従来ノズルから吐出されるキャビテーション気泡を含まない水流と比較して有意に人工プラークを除去することが示された. また臨床応用においては, 口腔洗浄器は口腔内に為害作用がなく, キャビテーション気泡を含む水流により歯周組織の改善がみられた. 結論 : キャビテーション気泡を含む水流による口腔内清掃は, 日々行う口腔内のプラーク・コントロールに対して有用性のあることが示された.
著者
千葉 美紀子 佐藤 貴美 三浦 悠理子 石戸谷 真帆 勝見 真琴 阿部 裕子 藤巻 慎一 藤原 亨
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.260-266, 2021

<p>Methicillin-resistant <i>Staphylococcus aureus</i>(MRSA)スクリーニング培地を用いての監視培養を導入する目的で,MDRS-K寒天培地(MDRS-K),X-MRSA寒天培地(X-MRSA),クロモアガーMRSAスクリーン培地(関東クロモ),CHROMager MRSA II(MRSA II)を比較検討し,検査フローを考察した。保存菌株を用いた評価では,栄養要求の高いMRSAは,48時間(h)培養で検出率を高められる可能性が示唆された。患者検体を用いた評価では,48 hのpositive predictive value(PPV)/negative predictive value(NPV)(%)は,MDRS-K,X-MRSA,関東クロモ,MRSA IIでそれぞれ100.0/80.0/42.9/100.0,100.0/94.9/75.0/100.0,100.0/89.7/60.0/100.0,93.3/95.9/78.0/98.9であった。夾雑菌の一部は,48 hでMRSA類似コロニーとして観察された。本検討により,スクリーニング培地を用いての監視培養検査は,48 hを最終判定とし,24 hではスクリーニング培地の発育有無のみで判定,48 hでは発色コロニーの同定を追加して判定することにより,低コストで正確性,迅速性に優れた検査が可能と考える。</p>
著者
三浦 悠哉 福田 浩至 大曽根 匡
出版者
一般社団法人 情報システム学会
雑誌
情報システム学会誌
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.1-17, 2021

近年,FacebookやTwitterなどのSNSや,「食べログ」などといったクチコミサイトの普及に伴い,クチコミの影響力は非常に大きくなってきた.ネガティブなクチコミは「ネット炎上」という事象をもたらし,企業や個人に悪影響を与えている.一方で,ポジティブなクチコミが拡散することで,売上の増加や知名度の向上など,関連する企業や個人に好影響を与える事例も増えている.このような状況において,ネガティブな話題とポジティブな話題の拡散では,拡散期間や拡散規模に違いがあるのではないかと考えた.そこで,本研究では,多くの市民が利用している回転寿司業界を対象に,Twitter上のクチコミを収集し,拡散期間や拡散規模を測定できるトレンド方式を用いて,ネガティブな話題とポジティブな話題における拡散傾向を分析した.