著者
川岸 康司 三浦 豊雄
出版者
CROP SCIENCE SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.51-57, 1996-03-05 (Released:2008-02-14)
参考文献数
13
被引用文献数
2 3

春植え食用ユリ(品種: 白銀)の生育特性を明らかにするとともに, 萌芽後と着蕾後における窒素とカリの追肥が鱗茎の肥大に及ぼす影響をポット試験と圃場試験で検討した. 春植え栽培における食用ユリの生育期は以下の4期に区分できた. 第1期は植え付けから6月の萌芽直後までであり, この時期には鱗茎の貯蔵養分により茎葉が萌芽し始めた. 第2期は茎葉展開から着蕾までであり, 茎葉が旺盛に発育するとともに, 茎葉から鱗茎への光合成産物の移動も始まった. 第3期は着蕾後から本来開花期となる8月中旬頃までで, 葉面積や茎葉乾物重が増加し続け, 主に旧鱗茎の乾物重が増加した. 第4期は8月中旬頃から収穫期までで, 茎葉部の生育はほぼ停止し, 主に新鱗茎の乾物重が増加した. 一方, 着蕾後の窒素とカリの追肥は, 根の生長を促進し, 生育後期まで養分吸収と乾物生産を持続させるため, 第4期の鱗茎肥大が旺盛になり, 増収に結び付くと推察された.
著者
三浦 豊彦
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5, pp.219-225, 1970-10-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
26

最適温度, 至適温度についての研究のうち, 作業能率との関連, 最適温度を移動させる因子のうちで時間の因子を考えてみた.作業能率との関連については主としていくつかの作業をモデル化して実験した資料がある. 作業能率の上では快適であることと必ずしも一致しないが, 作業上の最適温度と快適温度はかなり近いものであることも事実である. 時間的な関係では, 時代, 年間の季節変動, 季節のなかの短期間の気候の変化などは最適温度に影響する. 1日のうちでは昼夜の最適温度には相違があり, 冬期夜間はやや温度の高い方を快適としている. 昼間の午前と午後の最適温度に差があるかどうか, まだ資料はない.
著者
三浦 豊彦
出版者
労働科学研究所
雑誌
労働科学 (ISSN:0022443X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.p375-389, 1986-08
被引用文献数
1