著者
新上 和正 下川 信祐 倉持 裕
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.289-290, 1999-03-09

デザインの理論的枠組みの構築を目指して、コミュニケーションツール(たまごっち、プリントクラブ、ポケットベル、PHS、放課後クラブ、携帯電話、電子メール)の利用イメージ、継続・非継続利用行動について、若年層女子を中心にしている。アンケート調査を行って分析し得られた結果を報告する。
著者
森 達哉 川原 亮一 長谷川 治久 下川 信祐
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.273, pp.33-38, 2009-11-05

本研究は,YouTubeやニコニコ動画等に代表される大規模な映像共有サービスのワークロード分析を試みる.はじめに映像共有サービス発のトラヒックフローを検出するためのシンプルで効果的な方法を提案する.鍵となるアイディアは大規模なサーバー・ファームにおける命名則やアドレス割り当てにおける慣習を利用することにある.次に検出したフローを分析し,映像共有サービスのワークロード分析を行う.分析の結果,映像共有サービスにおけるフローサイズ分布に特有な性質を明らかにする.また,この性質は映像共有サービスにおける有料会員に対する差別化サービスの存在に起因することを示す.さらに,この性質が持たらす意味について考察を行う.
著者
下川信祐 新上 和正 大田原一成
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.116(2003-IS-086), pp.31-38, 2003-11-19

人はどのようにしてシステムと深い関係を形成して行くのでしょうか?これを解き明かすには,従来のタスクレベルを越え,人レベルで利用行動を考察することが必要です.私たちは情報通信と人の幅広く深い関わりに注目します.マクロに眺めると現代の情報通信には,計算機と電話に由来する2元性(双対性)が現れています.これは,アンケート調査の分析で得られたミクロレベル(利用行為)での2種類の複雑さ(多様性と高次元性)に応じています.ミクロからマクロに一貫して2元性に応じている性差に注目し,その行動的起源を辿り,2つのモードをもつ行動モデルを抽出します.これは双対的なマクロ構造や性差研究報告を説明します.ユーザー経験を予想するための参照モデルとしてデザインに利用できます.また,人と深い関係を形成するためのシステム概念,技術と人間社会の発展に対する鳥瞰図,ライフスタイルの長期的シフト(日常化)が導けます.
著者
岩下 基 西松 研 下川 信祐
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.545, pp.55-60, 2008-03-06

ネットワークやユーザ端末の高度化に伴い様々なサービスが提供されつつある。それに伴い機器類の接続は複雑になり、ソフトウェアはサービスの高度化・セキュリティ対策等のために頻繁にアップデートされるため、接続出来ないなどのトラブルが増大し、かつ原因特定も難しくなってきている。ユーザからの問合せに対して、オペレータは状況を把握し、適切な次のアクションを迅速に実施しなければならない。本稿では、迅速かつ効率的な対処方法を検討していくため、ユーザからの問い合わせ内容を分析し、分類する手法を提案する。ユーザからの問い合わせ内容は一般に非構造化データ(テキスト)として蓄積されることから、これら膨大な量の非構造化データから効率的にパターンを分類するため、共起関係を適用した手法の有効性を考察する。