著者
川田 伸一郎 下稲葉 さやか 平田 逸俊
出版者
独立行政法人 国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館研究報告A類(動物学) (ISSN:18819052)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.97-118, 2022-05-20 (Released:2022-05-20)
参考文献数
62

Rokuro Nagasawa was a student in University of Tokyo under Professor Isao Ijima. He was involved in editing a zoological magazine named “Dobutsugaku Zasshi”, then the official journal of the Zoological Society of Tokyo, but his subsequent life is not well documented. We conducted bibliographic surveys to evaluate Nagasawa’s achievements. He entered the University of Tokyo in 1907 and was in charge of editing “Dobutsugaku Zasshi” from 1911 to 1917. After that, he suddenly disappeared from the Zoological Society of Tokyo and moved to Vancouver, where he worked as an editor-in-chief of Japanese newspapers. He wrote many newspaper articles under the pen name of “Nanbokusei”. Prior to moving to Canada, he also wrote under the pen name of “N.S. Sei”. He returned to Japan before World War II, and worked as a high school teacher in Kyoto. He then moved to Hyogo prefecture and wrote and edited the local history of the area.
著者
平田 逸俊 下稲葉 さやか 川田 伸一郎
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.111-118, 2017 (Released:2017-07-11)
参考文献数
27
被引用文献数
2

所在不明とされていたコウライムササビ(Petaurista leucogenys hintoni)とコウライキテン(Martes melampus coreensis)の標本が英国自然史博物館において見つかった.標本の特徴及び付属するラベルを記載論文と比較検討した結果,これらの標本は,記載論文の著者の一人である森 為三が教授をしていた京城第一高等学校に保存されていたコウライムササビの模式標本とコウライキテンの原記載に用いられた参考標本であることが分かった.
著者
本川 雅治 下稲葉 さやか 鈴木 聡
出版者
The Mammal Society of Japan
雑誌
哺乳類科学 = Mammalian Science (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.181-191, 2006-12-30
被引用文献数
2

日本産哺乳類の最近の分類体系について,阿部(2005)「日本の哺乳類 改訂版」(以下,日本哺乳類2)とWilson and Reeder(2005)「Mammal Species of the World」第3版(以下,MSW3)での扱われ方について検討した.明らかな外来種と鯨目,および海牛目を除くと,日本産哺乳類として,日本哺乳類2は116種,MSW3は120種を認めた.高次分類群に関連して,日本哺乳類2を含む従来の文献で食虫目(Order Insectivora)とされていた一群は,MSW3ではアフリカトガリネズミ目(Order Afrosoricida),ハリネズミ形目(Order Erinaceomorpha)およびトガリネズミ形目(Order Soricomorpha)の3つに分割され,日本産の「食虫目」に含まれるトガリネズミ科とモグラ科はすべてトガリネズミ形目に含まれた.種レベルでの両書の分類体系について,記述された内容や引用文献の内容などに基づいて対応表を作成したところ,種レベルでの分類体系について両書で相違が見られた.また,両書が編集,出版された後に,日本産哺乳類の分類体系について大きな変更や分類学上の重要な知見がいくつかの種で得られている.これらの37項目について,本文中でコメントした.
著者
本川 雅治 下稲葉 さやか 鈴木 聡
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.181-191, 2006 (Released:2007-02-01)
参考文献数
40

日本産哺乳類の最近の分類体系について,阿部(2005)「日本の哺乳類 改訂版」(以下,日本哺乳類2)とWilson and Reeder(2005)「Mammal Species of the World」第3版(以下,MSW3)での扱われ方について検討した.明らかな外来種と鯨目,および海牛目を除くと,日本産哺乳類として,日本哺乳類2は116種,MSW3は120種を認めた.高次分類群に関連して,日本哺乳類2を含む従来の文献で食虫目(Order Insectivora)とされていた一群は,MSW3ではアフリカトガリネズミ目(Order Afrosoricida),ハリネズミ形目(Order Erinaceomorpha)およびトガリネズミ形目(Order Soricomorpha)の3つに分割され,日本産の「食虫目」に含まれるトガリネズミ科とモグラ科はすべてトガリネズミ形目に含まれた.種レベルでの両書の分類体系について,記述された内容や引用文献の内容などに基づいて対応表を作成したところ,種レベルでの分類体系について両書で相違が見られた.また,両書が編集,出版された後に,日本産哺乳類の分類体系について大きな変更や分類学上の重要な知見がいくつかの種で得られている.これらの37項目について,本文中でコメントした.