著者
前川 望 横畑 泰志
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.10-19, 2005-02-20 (Released:2018-03-30)
参考文献数
9

A questionnaire of the use of discriminatory Japanese animal names was conducted among the physically and/or mentally handicapped persons and their supporters. Of 178 respondents, only 35 (19.7%) had already known the problem of discriminatory Japanese animal names, but 44 (24.7%) found this form of discrimination problematic or hateful. Ninety-six (53.9%) of them agreed to renaming of the mekura-nezumi ("blind rat"=mole rat), one of the typical discriminatory Japanese animal names. Renaming of non-typical discriminatory Japanese names, such as ahoudori ("fool bird"=albatross) and namakemono ("idle person"=sloth), drew fewer positive responses. Quantification II was used to detect some relationships between the respondents and their personal traits. Quantification III was adopted to examine some relationships among the questions through the attitudes of the respondents.
著者
横畑 泰志 横田 昌嗣 太田 英利
出版者
広島大学平和科学研究センター
雑誌
IPSHU研究報告シリ-ズ (ISSN:13425935)
巻号頁・発行日
no.42, pp.307-326, 2009-03
被引用文献数
1

松尾雅嗣教授退職記念論文集 平和学を拓く
著者
横畑 泰志
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.87-96, 2003-08-30

尖閣諸島魚釣島では,1978年に日本人の手によって意図的に放逐された1つがいのヤギCapra hircusが爆発的に増加し,300頭以上に達している.その結果,この島では現在数ケ所にパッチ状の裸地が形成されるなど,ヤギによる植生への影響が観察されている.魚釣島には固有種や生物地理学的に重要な種が多数生息するが,現状を放置すれば島の生態系全体への重大な影響によって,それらの多くは絶滅することが懸念される.この問題の解決は,尖閣諸島の領有権に関する日本,中国,台湾間の対立によって困難になっている.日本生態学会はこの問題に対し.2003年3月の第50回大会において「尖閣諸島魚釣島の野生化ヤギの排除を求める要望書」を決議し,環境省,外務省などに提出した.同様の要望書は2002年に日本哺乳類学会において.2003年に沖縄生物学会においても決議されている.現在は国内の研究者による上陸調査の実施の可否について,日本政府の判断が注目されている.
著者
横畑 泰志 横田 昌嗣
出版者
「野生生物と社会」学会
雑誌
野生生物保護 : Wildlife conservation Japan (ISSN:13418777)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1-12, 2000-07-19

Uotsuri-jima Island in the Senkaku Islands, southwestern Japan is a small island characterized by very valuable biota with high endemicity which has formed over a long period of isolation. The ecosystem on this island is under the risk of total destruction because of the presence of domestic goats, Capra aegarus, were introduced in 1978 by a private political party in Japan and increased to more than 300 individuals. This problem is made more difficult due to the territorial conflicts over the Islands by Japan, China and Taiwan.
著者
横畑 泰志
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.87-96, 2003-08-30 (Released:2018-02-09)
参考文献数
47

尖閣諸島魚釣島では,1978年に日本人の手によって意図的に放逐された1つがいのヤギCapra hircusが爆発的に増加し,300頭以上に達している.その結果,この島では現在数ケ所にパッチ状の裸地が形成されるなど,ヤギによる植生への影響が観察されている.魚釣島には固有種や生物地理学的に重要な種が多数生息するが,現状を放置すれば島の生態系全体への重大な影響によって,それらの多くは絶滅することが懸念される.この問題の解決は,尖閣諸島の領有権に関する日本,中国,台湾間の対立によって困難になっている.日本生態学会はこの問題に対し.2003年3月の第50回大会において「尖閣諸島魚釣島の野生化ヤギの排除を求める要望書」を決議し,環境省,外務省などに提出した.同様の要望書は2002年に日本哺乳類学会において.2003年に沖縄生物学会においても決議されている.現在は国内の研究者による上陸調査の実施の可否について,日本政府の判断が注目されている.
著者
中川 拓也 井上 さゆり 横畑 泰志 佐々木 浩 青井 俊樹 織田 銑一
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.13-20, 2012 (Released:2012-08-23)
参考文献数
42
被引用文献数
1 1

日本の中央部および西部で1982~2002年に収集された70頭のニホンイタチ(Mustela itatsi)および12頭のタイリクイタチ(M. sibirica)の寄生蠕虫類を調査した。吸虫1種(浅田棘口吸虫Isthmiophora hortensis(Asada, 1926)),線虫3種(日本顎口虫Gnathostoma nipponicum Yamaguti, 1941,Sobolyphyme baturini Petrow, 1930および腎虫 Dioctophyme renale(Goeze 1782))がそれぞれ岐阜および愛知県,兵庫県,石川および福井県および京都府,兵庫県産のニホンイタチから得られた。 鉤頭虫の1種,イタチ鉤頭虫 Centrorhynchus itatsinis Fukui, 1929が東京都および静岡,石川,福井,岐阜,三重,滋賀および鹿児島の各県産のニホンイタチおよび三重および滋賀県産のタイリクイタチから検出された。今回のS. baturiniの検出は,本種のニホンイタチからの,また中部および西日本からの初記録となった。他の種については新しい産地の報告となった。
著者
横畑 泰志 横田 昌嗣
出版者
「野生生物と社会」学会
雑誌
野生生物保護 (ISSN:13418777)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1-2, pp.1-12, 2000-07-19 (Released:2017-10-06)
参考文献数
52

Uotsuri-jima Island in the Senkaku Islands, southwestern Japan is a small island characterized by very valuable biota with high endemicity which has formed over a long period of isolation. The ecosystem on this island is under the risk of total destruction because of the presence of domestic goats, Capra aegarus, were introduced in 1978 by a private political party in Japan and increased to more than 300 individuals. This problem is made more difficult due to the territorial conflicts over the Islands by Japan, China and Taiwan.
著者
横畑 泰志
出版者
The Mammal Society of Japan
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.127-134, 2003-12-30
被引用文献数
1

これまで批判の多かった「文部省式カタカナ目名」の問題に対処し,同時に最近新たに提唱されている哺乳類の高次分類群および分類階級の国内での使用上の混乱を防ぐ目的で,それらに推奨できる日本語名称を提案する.検討対象として McKenna and Bell(1997)の分類体系を用い,和訳にあたってはラテン語学名の本来の意味を尊重することなどを原則とした.
著者
横畑 泰志
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, 2003-06-30
被引用文献数
1
著者
松崎 哲也 松崎 香苗 横畑 泰志 大坪 リラ 神谷 正男 ヤテス テリー
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
Experimental Animals
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.395-401, 1994

キタバッタネズミ (<I>Onychomys leucogaster</I>) の実験動物化を目的としてニューメキシコ州で捕獲した野生キタバッタネズミの実験室内繁殖を試み, 以下の成績が得られた。キタバッタネズミを雌1: 雄1で長期間同居 (30日以上) させた場合の妊娠率は75.0%であったが, 短期間同居 (1~7日) では4.0%と低値であった。産子数は1~6匹の幅で, 平均3.5±1.2匹であった。哺育は比較的良好で, その離乳率は78.8%であった。雌の腟垢像から精子を確認する方法で調査した妊娠期間は, 25~31日, 平均27.4±2.0日であった。なお, 温湿度の一定している飼育室では周年繁殖が可能であった。