著者
斎藤 隆雄 五町 善雄 中原 信生 蜂須賀 舜治 佐藤 浩 井内 松三郎
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.13, pp.67-76, 1980-06-25

無風時における自然通風冷却塔の塔内気流について模型実験を行った.模型の高さは800mm,底部と頂部での直径は,それぞれ672mmと424mmである.熱交換部は電気ヒータによって模擬し,気流への通風抵抗はグラスウールフィルタによって与えた.煙による塔内気流の観察と,頂部吐出し口における速度と温度の分布の測定を行い,発熱量・通風抵抗・空気取入れ口の大きさなどが,塔内気流に及ぼす影響について調べた.
著者
鄭 明傑 西谷 義彦 中原 信生
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.72, pp.85-93, 1999
参考文献数
15
被引用文献数
2

蓄熱式空調システムの適切な運転制御を行うためには,あらかじめ翌日の熱負荷を予測する技術が不可欠であり,これまでにも種々の手法が提案されている.本報では"カルマンフィルタを用いた予測法"に注目し,その四つの適用法を用いて二つの建物の負荷予測を行った結果の比較により,本計算に用いた熱負荷予測式における入力変数は冷房期の負荷予測に対して,推定負荷,外気温度,予想最高気温が最も有効であることを示した.また,カルマンフィルタを用いた予測法による熱負荷予測では,トレンドに対する追従性が優れていることも示した.
著者
中原 信生
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成17年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.117-120, 2005-07-25 (Released:2017-08-31)

HVAC system simulation programs in Japan looks having ceased its development due to unhappy bubble economy boost followed by its collapse during the late 1980s to 1990s. In this period international environment in this area was far different from Japan. The TRNSYS, HVACSIM+, DOE2, BLAST and then EnergyPlus have been constantly upgraded to meet the world needs for HVAC application and high-technological developments, in contrast to the Japanese state as represented by popular application of distributed packaged unit system. The present paper overviews the state of the art in HVAC simulation technology in Japan compared with international activity and gives alarms to Japanese HVAC engineers as well as those people who are responsible for policy making on energy, environment, science and technology and engineering philosophy.
著者
安友 哲志 中原 信生
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
学術講演会論文集
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.2117-2120, 2007-08-24

EnergyPlus, which is the building energy simulation program developed by U.S. Department of Energy, has been hardly used in Japan mostly because of the language problem, though it has been used all over the world. The authors think that EnergyPlus users will also increase in Japan, if an environment would be created where Japanese users can become available of it. The authors, therefore, decided to develop Japanese comprehensive user interface for EnergyPlus in order to promote the spread of EnergyPlus in Japan.
著者
朱 穎心 丹羽 英治 陳 向陽 中原 信生
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.59, no.461, pp.69-79, 1994
被引用文献数
6 3 2

動的シミュレーションは、空気調和システムやビルディングシステムの動的挙動解析のための手法として、設計上あるいは運転管理上、次第に重要になってきている。HVACSIM^+は、1985年に米国NISTで、空気調和システムの動的シミュレーションを目的に開発されたシミュレーションプログラムで、システムの構成要素をTYPEとよばれるサブルーチンで定義し、各TYPEの入出力関係とアルゴリズムを記述することでシステムを構築していく点に大きな特徴がある。本論文では、多様なシステム・制御に対応できるよう、オリジナルのHVACSIM^+に対して、新TYPEの開発、アルゴリズムの改良等を行い、種々の要素特性、制御方式、制御パラメータを有するいくつかのケースに対して動的シミュレーションを実行し、システムの動的挙動解析とエネルギー及び室内環境評価を試みる。また、いくつかのフォルトを含むケース結果により、エネルギー消費量と室内環境に基づくシステムフォルト検知の可能性についても議論する。