著者
吉川 拓夫 竹田 浩之 劉 希珍 周 薇 中川 直樹 李 一勤 桜井 直樹
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.273, 2003

花粉管伸長は有性生殖に関わる非常に特殊な伸長で、先端成長と呼ばれ、他には高等植物の根毛やカビの菌糸など一部の組織でしかみられない。我々はテッポウユリの花粉管の細胞壁に結合している2つのエキソ型のグルカナーゼを発見し、それぞれ、LP-ExoI(83kDa)とLP-ExoII(71kDa)と名づけた(Kotake et al. 2000)。これら2つのグルカナーゼは花粉管伸長に伴って活性が高くなり、ラミナリン(1,3-β-グルカン)、セロオリゴ糖、イネ科の1,3;1,4-β-グルカンを加水分解することから、その基質は花粉管に含まれるカロースやセルロースと考えられた。しかし、今回、花粉管細胞壁のヘミセルロース性多糖類を枯草菌のグルカナーゼにより加水分解し、その断片を調べたところ、花粉管のヘミセルロースにはイネ科に特有の1,3;1,4-β-グルカンが存在する可能性が示された。また、花粉管の通り道である柱頭と花柱のヘミセルロースをメチル化分析で調べたところ、1,3-1,4-β-グルカンやカロースの存在は確認されず、主成分はグルコマンナンであった。これらの結果より、LP-ExoIとIIの基質はセルロースやカロースだけでなく、1,3-1,4-β-グルカンである可能性と、柱頭と花柱には基質となるカロースや1,3-1,4-β-グルカンが存在しないことがわかった。
著者
野々村 美宗 小林 直人 中川 直樹
出版者
Japan Society of Colour Material
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.435-438, 2011-12-20

固体粒子が液液界面や気液界面に吸着してエマルションや泡を安定化する場合がある。これまでの研究の多くは,単純な球状のエマルション/泡に関するものばかりだったが,最近では固体粒子がネットワーク構造や共連続構造などの複雑な構造も構築することが明らかになった。本解説では,固体粒子を使ってサツマイモ状エマルションや梅干し状エマルション,非球形多相エマルションを調製する方法を紹介する。これらの知見は,医薬品や食品,化粧品,塗料などの製剤や材料を開発するうえで有用である。
著者
野々村 美宗 小林 直人 中川 直樹
出版者
Japan Society of Colour Material
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.435-438, 2011-12-20

固体粒子が液液界面や気液界面に吸着してエマルションや泡を安定化する場合がある。これまでの研究の多くは,単純な球状のエマルション/泡に関するものばかりだったが,最近では固体粒子がネットワーク構造や共連続構造などの複雑な構造も構築することが明らかになった。本解説では,固体粒子を使ってサツマイモ状エマルションや梅干し状エマルション,非球形多相エマルションを調製する方法を紹介する。これらの知見は,医薬品や食品,化粧品,塗料などの製剤や材料を開発するうえで有用である。
著者
伊藤 友隆 河田 恭兵 中川 直樹 生天目 直哉 橋爪 克弥 伊藤 昌毅 中澤 仁 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.17, pp.31-36, 2009-02-25
被引用文献数
3

近年,コンピュータの小型・高性能化に伴い様々な情報機器にコンピュータが搭載されるようになった.また無線 LAN をはじめとする,無線通信技術の普及により,家電製品や AV 機器などこれまでネットワークへの接続性がなかった様々な機器がネットワークに参加するようになった。これらのネットワーク機器の連携を行うにあたって,現在最もユーザの障害となっているのは機器指定作業および,設定作業における直感性のなさである.IP アドレスなど機器を指定する数字やコンピュータ場の識別子は実世界の機器の外見や,性質から連想することは難しく,ユーザの頭の中での関連付けが難しい.こういった問題を背景として,直感性を意識したインタフェースの研究がいくつか行われている.本論文ではユーザインタラクションにおける距離的制約の解消や操作の容易さといった点を機能要件として求めた振る動作によるインタフェースを提案している.振る動作を用いた機器連携手法のプロトタイプシステムである Snappy を構築し,これをもとに提案手法の説明と設計・実装について述べた.These days as computers get smaller and smarter, many devices get ability to join networks. To make those network devices collaborate, the biggest barrier for users is lack of intuitive interaction among them. It is impossible to tell IP address or some other name in cyber space from just looking at a real entity of the device. As for these issues, many researchers have been working on intuitive Human-Device interaction. In this paper, we propose a Snap-based Human-Device Interaction method for multiple device collaboration. Snappy gives the way for the users to specify and collaborate devices with easy and distance-free interaction. We implemented Snappy and demonstrated with multiple devices such as camera, digital photoframe and printer.