著者
遠藤 真遊 前野 隆司 森川 利哉 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.449-452, 2012-11-20 (Released:2013-02-20)
参考文献数
14

石鹸で洗った皮膚の手触りとその摩擦物性を評価する方法を開発した。被験者に石鹸を塗布し硬水ですすいだウレタン製人工皮膚の手触りを評価して貰った。このとき,指の動きと皮膚と人工皮膚の間に加わる摩擦に基づいて各石鹸の手触りの違いを説明した。本研究の成果は新しい身体洗浄料を設計・開発するうえで有用である。
著者
野々村 美宗
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.89-92, 2014-06-20 (Released:2014-06-20)
参考文献数
14

泡は身体洗浄料の洗浄力や使用感を左右する重要な因子であるため,多くの研究者がその物理的性質の制御に取り組んできた。しかし,商品のコンセプトにあった起泡性や泡安定性を実現することはいまだに難しい。本総説では,泡の物理的な特性の起源となる構造とダイナミクスに関する最近の研究を紹介する。
著者
熊谷 太州 坂本 真樹 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.2-8, 2020-01-20 (Released:2020-01-28)
参考文献数
28
被引用文献数
1

滑り運動下におけるぬくもり感の発現メカニズムを明らかにするため,10種の試料について触覚次元に基づく官能評価試験を行い,試料の物性値と得られた触覚因子との関係を系統的に解析した。その結果,ぬくもり感の認知においてはWarm感だけではなく,Soft感も関与している可能性が示された。Warm感は,試料の表面粗さが大きいと熱抵抗が増加,初期熱流束最大値(q-max)が減少することによって知覚されたものと考えられる。また,Soft感は試料の弾性率を示すヤング率とソフトマター表面を擦ったときの滑り出し過程における摩擦力の弾性項の寄与を示す摩擦パラメータksが小さいときに認知された。このことは,試料が縦方向に大きくひずみ,滑り出しから最大静摩擦までの摩擦力の増加が緩やかだとSoft感が知覚されることを示している。
著者
徐 嘉楽 野々村 美宗 峯田 貴
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.139, no.12, pp.393-399, 2019-12-01 (Released:2019-12-01)
参考文献数
20
被引用文献数
2

In this paper, we fabricated periodic Si micro-bump structure, and sensory evaluation of tactile feeling of roughness and frictional resistance with human finger was conducted with paired comparison method. In addition, friction coefficient between the micro-bump array and an artificial urethane finger model that mimics human fingertip was evaluated. The samples had various bump sizes with width of 20∼600 µm and space of 20 µm. The space between the bumps (20 µm) was decided so that finger skin cannot enter the grooves. The result of sensory evaluation showed that rough feeling was increased with decreasing the micro bump size from 600 µm to 50 µm due to the edge effects of micro bump. The friction resistance feeling was influenced by contact area between the skin and bump surface. In addition, the friction resistance feeling was strong when the micro bump size was 50 µm. Also, the stick-slip phenomenon was strongly observed in the frictional measurement using artificial finger model.
著者
齊藤 里奈 鈴木 誠 前野 隆司 眞山 博幸 野々村 美宗
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.2-8, 2014 (Released:2014-02-05)
参考文献数
36
被引用文献数
5

The tactile texture of water is not necessarily favourable. When 20 subjects applied 0.1mL of water and five thickener solutions to artificial skin, the favourability score for water was the lowest among the six liquids. This unfavorability is caused by non-smooth and stick-slip feel, which reflect the increase of friction coefficient and their drastic changes on wet skin. The Stribeck plots show that the rupture of a fluid film on human skin can induce the stick-slip feel during application. These findings could potentially be applied for the design of cosmetic products and cleansing products.
著者
桑折 道済 野々村 美宗 豊田 成人 宮島 亜佐美 井上 亮 川端 庸平
出版者
公益社団法人 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会
雑誌
Colloid & Interface Communications (ISSN:27585379)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.3-18, 2023-12-10 (Released:2023-12-10)

C&I48-2の特集では、学生会員を対象として「本誌で読んでみたい記事・企画」のアンケートを実施した。その結果、「コロイド・界面化学分野が企業・技術・製品にどう活かされているか」知りたいという意見をいただいた。そこで本特集では、コロイド界面化学が世の中にどのように活かされているのか、その中でも我々が常日頃使っている「五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)」に関連する取り組みを紹介したい。企業とのつながりが強い本部会において、コロイド界面化学の知見が日常生活に活かされていることをなんとなく感じているかもしれない。しかしながら、具体的にどういったサイエンスによって実現しているかと問われると、明確には説明できないように思われる。本特集では5名の先生方に、「◯覚とコロイド界面科学」というテーマで特集記事を寄稿いただいた。◯の部分には、視・聴・味・触・嗅が入り、それぞれを5名の先生に担当いただいた。本特集を通じて、五感に響く「コロイド界面科学」の世界を味わってもらえれば嬉しく思う。 〔1〕視覚とコロイド界面科学 千葉大学 大学院工学研究院 桑折 道済印象派の画家クロード・モネは、同じ風景を、時間帯や季節を変えて何枚も描いた。当たる光の違いにより、1枚として同じ絵はない。色は、物体にぶつかって反射、あるいは透過した光が眼に入った際に、光の情報をもとに脳が作り出す感覚である。視覚と色は密接に関わっている。本稿では、コロイド界面科学的な手法で作製して、はじめてヒトが認識することができる色に焦点をあてて、最近の研究事例を紹介する。 〔2〕ヒトが感じる触覚と界面化学 山形大学 学術研究院 野々村 美宗ヒトはモノに触れた時、さまざまな触感を感じ取る。われわれは、柔らかい皮膚の表面でさまざまな摩擦現象が起こることがこの多彩さと繊細さの一因なのではないかと考えた。本稿では、フォースプレートで皮膚表面に加わる力学的刺激を見積もるとともに、指モデル接触子が正弦運動で摺動する触覚センシングシステムを用いてモデリングし、しっとり・さらさら感や保湿した皮膚の触感を解析した成果を紹介する。 〔3〕肌特徴の可聴化によるインタラクションシステム 株式会社資生堂 みらい開発研究所 豊田 成人肌の画像から特徴を抽出して、聴覚情報である音楽に変換するインタラクションシステムを開発した。本システムはマイクロスコープによって肌の拡大画像を取得し、画像解析によって特徴量を取得する。その特徴量を用いて音楽データを制御することで、その肌の状態にあった楽曲を生成することができる。本システムを展示会にてデモンストレーションした結果、肌の評価をより実感してもらうことができた。 〔4〕衣料用柔軟剤におけるカプセル化香料の分散安定化技術 ライオン株式会社 研究開発本部 宮島 亜佐美・井上 亮近年、ドラッグストア等で見かける衣料用柔軟剤には、柔軟効果のみならず香りの持続や消臭機能を訴求したものが多くなっている。これらの機能発現にはカプセル化香料が活用されているが、製剤化においては分散安定化が課題となる。そこでレオロジー特性評価に基づき種々検討した結果、カプセル化香料の分散安定性および良好な使用性を両立する基材を見出した。ここでは、検討した基材のうち特定のデキストリン誘導体に着目し、衣料用柔軟剤における分散安定化のメカニズムに関して、レオロジー特性および溶存状態の両面から解析した結果について紹介する[1]。 〔5〕コロイド分散系としての食品とトライボロジー 酪農学園大学 川端 庸平
著者
関根 涼太 大黒 義之 村井 まどか 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.96, no.5, pp.163-170, 2023-05-20 (Released:2023-05-27)
参考文献数
27

近年,木材の見た目と物理的特性を向上させる植物油脂由来の塗料が注目されている。そこで本研究では,植物油脂由来の塗料またはポリウレタンを塗布したスギ(白太・赤身),ヒノキ,カラマツ,オークの色彩・光沢と摩擦ダイナミクスを評価した。植物油脂は木材表面の色彩と光沢を大きく変えずに,自然な仕上がりとなった一方で,ポリウレタン塗料は木材表面の光沢を強めた。また,2種類の塗料とも動摩擦係数を小さくする潤滑効果が確認された。レーザー顕微鏡およびX線コンピュータ断層撮影による観察により,植物油脂由来の塗料は一部の液体成分が浸透,表面にも固形分が残るため,木材本来の表面の凹凸構造が残るが,ポリウレタンの場合は木材表面が完全に覆われて平滑になったことから,表面形状の違いがこれらの特性に関係していることが示唆された。
著者
澤田 彩音 佐野 百香 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.93, no.10, pp.309-314, 2020-10-20 (Released:2020-10-27)
参考文献数
12

筆はさまざまなメイクアッププロセスで使用される。しかし,メイクがなされる際の動きや力の入れ具合について定量的な解析はほとんどされておらず,メイクのしやすさや仕上がりの上手下手を支配する因子についてはほとんどわかっていない。われわれは,サンプル台に置かれたネイルチップに筆で線を描くプロセスを高速カメラで観察しながら,チップに加わる垂直力と摩擦力をセンシングするシステムを開発した。さらに,このシステムを用いて20名の被験者がチップ上に市販のネイルエナメルを用いて1本の線を描いたときの運動と仕上がりの関係を解析した。その結果,塗布開始直後に垂直力を徐々に強めながら,目的に合った線を引くための力の入れ具合や筆の角度の調整が行われると,幅が均一で真っ直ぐな線を引くことが可能になることが示唆された。本研究の成果は,メイクの仕上がりの支配因子を明らかにするうえで有用である。
著者
佐藤 桑 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.90, no.9, pp.315-318, 2017-09-20 (Released:2017-09-27)
参考文献数
4

液体の粘度が撹拌行動に及ぼす影響を明らかにするために,20人の被験者が1.47~1.03×103 mPa・sの液体を棒で混合して液中に存在するジルコニアビーズを分散したところ,粘度の上昇とともに「広がりやすさ」の官能評価のスコアが低下しただけでなく,分散に必要な撹拌時間も長くなった。さらに,液体の粘度によって四つの撹拌パターンがあらわれた。すなわち,1.47 mPa・sの液体を撹拌するときは,80%の被験者が大きく円を描くCircle patternだったのに対し,1.03×103 mPa・sの液体では,線を引くような直線状の動きで撹拌するStraight patternや小さい円を描くSmall circle patternが観察された。これは,高粘度液体中では撹拌動作によって発生したエネルギーが散逸し,ビーズがシャーレの一部にしか広がらなくなったため,被験者がより効率の良い撹拌運動に切り替えたためと考えられる。このようなパターンの変化は,ヒトは液体を撹拌する際に,液体の粘性をセンシングし,それに基づいて運動を調節していることを示している。
著者
野辺 善仁 高畑 保之 野々村 美宗 高橋 幸司
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.90, no.8, pp.264-267, 2017-08-20 (Released:2017-09-27)
参考文献数
14
被引用文献数
1

脱泡は一般に遠心脱泡で行われるが,擬塑性を示す液体中からの微細気泡の脱泡は難しい。本研究では新たな脱泡装置として自転公転式撹拌機を開発し,擬塑性を示す高粘度ジェル中に存在する1 μLの大きさの気泡の脱泡を試みたところ,気泡の数にかかわらず数十秒で脱泡が終了した。この脱泡のメカニズムを明らかにするため,液面上部に赤く染色したジェルを滴下して自転公転操作を行い,遠心操作との比較を行ったところ,遠心脱泡法では赤色ジェルは撹拌前と同じ場所に残留しており,2液の混合はまったくなされていなかったが,自転公転式撹拌では,ジェル全体が赤色に染まり,容器内全体を撹拌する流れが生成していることが確認できた。すなわち,遠心操作に加えて自転操作を行うことで流動が促進され,撹拌と脱泡がされたものと考えられる。
著者
徐 嘉楽 野々村 美宗 峯田 貴
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.136, no.10, pp.432-436, 2016-10-01 (Released:2016-10-01)
参考文献数
7

In this paper, we fabricated periodic micro-bump array structure on Si substrate to evaluate their tactile sensations. Fine-edged Si micro-bump array structures can be easily fabricated by photolithography and dry etching processes. Sensory evaluation of tactile feeling of roughness and frictional resistance with human finger was conducted with paired comparison method. In addition, friction coefficient between the micro-bump array and an artificial finger model that mimics our fingertip was evaluated. The result of sensory evaluation showed that rough feeling was affected by edges of the micro-bump structures even though the grooves between the micro-bumps were narrow as 20 µm. In contrast, frictional resistance feeling did not depend on the effect of the edges. It was strongly affected by a contact area between the micro-bump structure and finger skin. When the width of the grooves between the bump were 100 µm, finger skin entered and touch the bottom of the grooves, and then, the rough feeling and frictional resistance feeling were increased due to the contact area increment. The rough feeling and frictional resistance feeling have little correlation with the frictional coefficient measured with artificial finger model. It was more easy for human skin to enter the narrow grooves, in particular when the groove width was 100 µm.
著者
野々村 美宗 小林 直人 中川 直樹
出版者
Japan Society of Colour Material
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.435-438, 2011-12-20

固体粒子が液液界面や気液界面に吸着してエマルションや泡を安定化する場合がある。これまでの研究の多くは,単純な球状のエマルション/泡に関するものばかりだったが,最近では固体粒子がネットワーク構造や共連続構造などの複雑な構造も構築することが明らかになった。本解説では,固体粒子を使ってサツマイモ状エマルションや梅干し状エマルション,非球形多相エマルションを調製する方法を紹介する。これらの知見は,医薬品や食品,化粧品,塗料などの製剤や材料を開発するうえで有用である。
著者
宮下 高明 前野 隆司 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.169-172, 2011-05-20 (Released:2011-08-20)
参考文献数
17
被引用文献数
4 2 3

われわれは,兎の毛皮,木など産業界で広く利用される生体由来の物質の触感を評価した。その結果,ヒトが毛皮や木に触れると「好感」と「快適感」が喚起されることが明らかになった。この感情は,ガラスやアルミなどの無生物物質に触れたときは発生しなかった。固体試料の触感や物性と感情の関係を多変量解析したところ,兎の毛皮や木に触れたときに好感が喚起されたのは,これらの物質がサラサラしていてツルツルしていないためであること,さらにこれらの感情は,表面粗さの影響を最も強く受けることが示唆された。本研究の成果は,着心地の良い服や使いやすい家具だけでなく,よりリアルなバーチャルリアリティシステムやヒューマノイドロボットの開発のために利用されるであろう。
著者
野々村 美宗 小林 直人 中川 直樹
出版者
Japan Society of Colour Material
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.435-438, 2011-12-20

固体粒子が液液界面や気液界面に吸着してエマルションや泡を安定化する場合がある。これまでの研究の多くは,単純な球状のエマルション/泡に関するものばかりだったが,最近では固体粒子がネットワーク構造や共連続構造などの複雑な構造も構築することが明らかになった。本解説では,固体粒子を使ってサツマイモ状エマルションや梅干し状エマルション,非球形多相エマルションを調製する方法を紹介する。これらの知見は,医薬品や食品,化粧品,塗料などの製剤や材料を開発するうえで有用である。
著者
山口 梓 高橋 央 王 宗洋 今井 由美 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.192-196, 2014-06-20 (Released:2014-09-20)
参考文献数
16
被引用文献数
4

ヒト指の力学的特性と表面形状を模した接触子を用いて,五つの化粧用スポンジの摩擦評価を行い,触感との関係を解析した。被験者が指でスポンジに触れたときには,さらさら・ふわふわ・すべすべしていて,ざらざらしていないスポンジが好まれた。さらに,これらの触覚はスポンジの摩擦・力学特性とセルの形態によって支配されていることが明らかになった。これらの成果は,化粧用スポンジを設計・開発するうえで有用である。
著者
野々村 美宗 眞山 博幸
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

ヒトがモノを食べたときに感じる食感の発現メカニズムを明らかにするために、口腔内で起こる物理現象を模倣したシステムを構築した。寒天ゲルとアパタイト/でん粉複合材料の表面に階層性のフラクタル構造を刻んで舌と歯のモデルを調製した。次に、フラクタル寒天ゲル上におけるゲルとエマルションの圧縮・摩擦特性を評価した。増粘剤水溶液を飲んだ時のとろみと舌モデル表面の摩擦変化の間には高い相関があることを見いだした。
著者
引間 貴子 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.443-446, 2009-10-20 (Released:2010-01-20)
参考文献数
9

羊毛,毛髪,羽毛などの動物繊維の主成分はケラチンと呼ばれる繊維状タンパク質である。われわれはこれら三種類の動物繊維を粉末化する新たな方法を開発し,二相加水分解法と名づけた。これは,オクタノール/水酸化ナトリウム水溶液二相系に浸せきした原毛を,超音波照射によって短時間で微細化するものである。系を中~酸性にすると,粒径数~数百μmのパウダーが得られた。元素分析と赤外吸収スペクトルの結果から一部の硫黄成分は失われるが,その程度は従来法より軽微であることが確認された。この方法は,ケラチンを用いた化粧品,細胞足場材料,ドラックデリバリーシステム用材料の開発に有用である。
著者
白土 寛和 野々村 美宗 前野 隆司
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.73, no.726, pp.541-546, 2007-02-25 (Released:2011-03-04)
参考文献数
15
被引用文献数
6 11 2

Artificial skin having human skin-like texture is necessary for the development of tactile evaluation systems and for robots that have physical contact with humans. This paper describes a novel type of artificial skin having human skin-like texture and a model of human texture perception. The artificial skin is designed by emulating the surface shape pattern and elastic structure of the human skin. Appropriate wettability and friction property of the artificial skin is achieved by designing the surface shape. Through sensory evaluation, we confirm the artificial skin has human skin-like texture due to its surface shape pattern and elastic structure. In addition, we build a model of skin-like texture perception through multivariate analysis between physical parameters and tactile factor scores. This model can indicate what factor is important for human skin-like texture. From the results, artificial skin having optional skin-like texture can be developed