著者
石田 実 西尾 チヅル 椿 広計
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.65-81, 2011 (Released:2011-07-04)
参考文献数
26
被引用文献数
2

Pairwise similarity coefficients are popular measure for binary variables. Many different measures of similarity have been proposed in the literature. Then we are interested in which one is the most effective for classifications. We focus on the fact that almost all measures of similarity are composed of interactions and main effects, and conjecture that the most useful similarity is an interaction because main effect don't play a role of classifications but totally order. All combinations of sixteen similarities coefficients and five clustering method were tested with music CD POS data. The cluster validation were assessed by interpretable, uniform, reproducible, external and internal criteria. As a result, the similarity coefficient which is more correlative with an interaction turns out more useful for classifications. That is, the best similarity is an interaction.
著者
丹生 有紀 大澤 幸生 西尾 チヅル 中村 洋
出版者
日本行動計量学会
雑誌
日本行動計量学会大会発表論文抄録集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.32-33, 2005-08-24

ビジネス現場で「顧客情報」の重要性が聞かれる。しかし顧客は考えを言葉として表現しえるわけではない為、価値ある情報の収集は難しい。企業はどのように顧客に重要と思われる情報を発信し、新奇性と有益性のある情報のフィードバックを獲得するのか。意味ある情報の獲得には、顧客が商材を語り、新たな気づきを獲得しながら、顧客自身がその価値を発見するプロセスの提示が必要である。このプロセスでは、商材(外部情報)と顧客背景(内部知識)の統合を促進するコミュニケーションが重要な役割を持つと考える。本稿では対象物に対する人の気づきの獲得モデルについて、美術品鑑賞における鑑賞者の認知プロセスを事例として取り上げる。例えば知名度が低い美術作品に対し、その価値への気づきと評価を人はどのように獲得するのか。「目は口ほどにものをいう」ともいわれるように、視線の動きには人間の精神状態が反映される。そこで本稿では鑑賞時における視線走査に着目し、感想の発話状態との関連性について、認知科学的な視点による実験と考察を行う。
著者
小川 孔輔 阿部 周造 西尾 チヅル 青木 道代 竹内 淑恵 酒井 理
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

(1)消費者調査2004年、東京都内の青果店店頭において、東京地場産野菜・有機野菜・特栽野菜についての消費者調査を行った(アンケート用紙配布、回答郵送方式、有効票数686票、有効回答率34.3%)。データから、回答者の76%は有機や減農薬・減化学肥料栽培野菜に関心を持っている一方、「東京」の地場野菜についての認知や評価は低く、43%が地場産野菜へのプレミアム価格の支払い意志をもたなか、った(小川・酒井)。調査の自由回答部分は、テキスト・マイニングの手法で解析したところ、消費者は有機と減農薬野菜の違いをはっきり認識しておらず、知覚している消費者は有機への不信感が大きいことがわかった(西尾・竹内)。また、これらの野菜購入動機の背景にある知覚されたベネフィットは、個人間で異なっていた。消費者の態度を分析すると、「有機」は独立したカテゴリーというより、「一般野菜」との関係で、相対的な評価により購買されている(阿部)。(2)視察・専門家による講義国内外の有機農産物の生産・流通・認証の実情を調べるため、筑波や中国・山東省、.オランダ、合衆国の小売り「ホールフーズ」(小川2005)などの視察を行った。また、エクスパートによるレクチャーも企画した。講師はイオン(「グリーンアイ」)、イトーヨーカドー(「顔が見える野菜。」)、ワタミファーム、イーアグリ、首都圏コープGPS、認証機関SEQの各社の野菜生産・流通の最前線の専門家で、講義は講義録にまとめられた(小川・青木2006)。(3)その他2004年、アジア消費者調査学会(ACR>で、研究メンバー全員が韓国で学会発表を行った。その他、研究の基礎となる資料の収集整理を行い、有機農産物と食の安全性に関する文献レビューを発表した(小川、2004,2005)。関連文献数百点に要約をつけた文献データベースが作成された。
著者
外山 昌樹 西尾 チヅル
出版者
日本観光研究学会
雑誌
観光研究 (ISSN:13420208)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.27-37, 2019 (Released:2019-09-01)
参考文献数
27

本研究は、観光地に対する愛着とスイッチング・コストが観光地に対するロイヤルティへ与える影響につい て明らかにすることを目的に実施した。箱根町への旅行者を対象とした調査データを対象に共分散構造分析を実施した結果、観光地に対する愛着とスイッチング・コストは、共に観光地に対するロイヤルティへ正の影響を与えることが確認された。また本研究では、観光地に対する愛着は、観光資源評価、累積的経験評価、新奇性評価、対人接客ベネフィット評価によって規定されることと、スイッチング・コストは、新奇性評価と対人接客ベネフィット評価によって規定されることも明らかになった。
著者
西尾 チヅル
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011