著者
滝澤 真一朗 松田 元彦 丸山 直也
雑誌
ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.1-9, 2013-12-31

計算科学アプリケーションにはアンサンブル計算や多数のデータ処理等,多数のタスクをワークフロー実行できるものが多くある.我々は大規模並列システムで実行されている計算科学アプリケーションのワークフロー実行パターンを抽出し,MapReduce プログラミングモデルにてワークフローを構築するための機能要件を精査した.その機能要件を満たすべく,MapReduce 処理系 K MapReduce に追加機能として実装した.計算科学アプリケーションワークフローの MapReduce 実装事例として,レプリカ交換分子動力学法シミュレーション,ゲノム変異解析アプリケーションを実装した.MapReduce を用いない実装との比較評価を行った結果,両者にて性能面での優位性を,後者では記述面での優位性も確認した.
著者
丸山 直也 川井 敬二 菊池 哲平
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.29, no.71, pp.227-232, 2023-02-20 (Released:2023-02-20)
参考文献数
16

In recent years, it has become known that children with developmental disabilities have hearing-related difficulties in the learning environment. In this study, we investigated the influence of ambient sound as background noise on the performance of four different cognitive tasks by subjects with developmental disability characteristics, and whether this was mitigated by the sound absorption of the room. The results showed that subjects with developmental disability characteristics tended to score relatively higher on some cognitive tasks under conditions where sound-absorbing material was installed. While further investigation is needed, the results suggest a positive effect of sound absorption.
著者
松岡 聡 實本 英之 遠藤 敏夫 佐藤 仁 丸山 直也 滝澤 真一朗 佐藤 賢斗 Leonardo Bautista Gomez Jens Domke
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2011-04-01

エクサ(10の18乗)フロップス・10億並列のエクサスケール・スーパーコンピュータ実現には、規模の増大による故障率の増加に対応する必要がある。このための耐故障性基盤を確立することを目的として耐故障にかかわる複数の要素を対象とした複合的数理モデルの提案とそれを用いた軽量かつ高度な耐故障化手法を提案・評価した。また、開発したシステムの一部についてはオープンソースでの公開を行っている。
著者
滝澤真一朗 松田元彦 丸山直也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.16, pp.1-9, 2014-09-25

計算科学アプリケーションには,そのワークフローを MapReduce モデルで容易に記述できるものも多く,MapReduce を採用することにより,実装の容易化,並列実行の自動化等の恩恵を受けられる.一方,計算科学アプリケーションは大規模並列システムで実行されるため,そのワークフローを実行する MapReduce 処理系にも高いスケーラビリティや,並列ファイルシステムに対応した高速 IO の実現が求められる.本研究では MapReduce 実行中の並列ファイルシステムへのアクセスの局所性を高めつつ,スケーラブルに動的負荷分散を行う処理系の実現を目指す.本稿では,並列ファイルシステム上のファイルの位置に基づく,該当ファイルを入力とするタスクを静的に割り振る手法を提案し,大規模並列システム向け MapReduce 処理系 K MapReduce に,京コンピュータを対象システムとして実装した.ファイル読み込み性能の評価を行った結果,N ファイルを N ノードが読み込む評価において,ランダムにファイルをノードに対応させた場合に対して,本提案は平均して 9 %の性能向上を達成した.また,1 ファイルを N ノードが読み込む評価においては,本提案は平均して 4.5 倍の性能向上となった.
著者
丸山 直也
出版者
分子シミュレーション研究会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.90-93, 2012-04-30 (Released:2013-04-30)
参考文献数
12

GPU 等のHPC 向けメニーコアアクセラレータの研究開発が盛んである.既存CPU と比べて大幅に優れた電力効率を達成可能であり,アクセラレータを用いたスーパーコンピュータなどの大規模システムの構築も進んでいる.本稿ではメニーコアアクセラレータのこれまでの普及および今後の進展について特にGPU を中心に紹介する.