著者
丸山 美和子
出版者
佛教大学
雑誌
社会学部論集 (ISSN:09189424)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.195-208, 1999-03-01
被引用文献数
1

本研究は、「文字」と「数操作」の2領域における学習レディネスを具体的に明らかにし、教科学習に繋がる部分での就学期の発達課題を整理することをねらいとしている。文字学習開始のレディネスとしては、話しことばレベルでの一定の言語理解・表現能力、身振りと描画の表現力、音節分解・音韻抽出能力、視覚運動統合能力、空間関係把握・統合能力を提起した。数操作学習開始のレディネスとしては、10以上の数概念形成、系列化の思考、保存の概念等をあげた。合わせて意欲的側面の重視を指摘した。そして保育の課題として、「教科」の学習を幼児期に引き下げて行なうのではなく、幼児期の「発達の主導的活動」をふまえた遊びと生活を豊かにする中で上記の力の獲得を保障することの重要性についてふれた。