著者
長嶋 一昭 今村 博臣
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

蛍光エネルギー移動(FRET)を利用した新規蛍光 ATP プローブを用いて各種刺激下での膵β細胞内 ATP 濃度変化を測定し、Fura2-AM を併用した細胞内 Ca2+濃度同時測定の系を構築し生理学的条件下での膵β細胞内イオン濃度変化を測定した。さらに、ATeam 遺伝子を導入した蛍光 ATP プローブ遺伝子導入(Tg)マウスを作成し、その単離膵β細胞で ATeam が機能し、細胞内 ATP 濃度に応じて FRET 反応を示すことを確認し、同マウス単離膵島を用いた解析を推進中である。
著者
今村 博臣 安東 友美 藤川 誠
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.020-023, 2013 (Released:2013-01-29)
参考文献数
8

ATP is indispensable for all living organisms. Despite its importance, however, distribution and dynamics of ATP level inside living cells still remained unclear. We have developed FRET-based ATP biosensors, “ATeam” and “GO-ATeam”, which enabled us to visualize intracellular ATP level. Using these biosensors, we have successfully evaluated the effect of IF1 protein and Ca2+ on regulation of ATP level. Also, we found that replication of hepatitis C virus genome resulted in the declination of cytosolic ATP level of host cells and the formation of putative virus replication sites with high ATP levels.
著者
今村 博臣
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2010

カスパーゼに耐性の蛍光 ATP バイオセンサーを開発し、アポトーシス細胞内の ATP レベルを経時的に追跡する手法を開発した。この手法を用い、カスパーゼ 3の活性化後に細胞内 ATP レベルが減少する事を明らかにし、ATP の減少に関与する分子を同定した。さらに、細胞内 ATP がアポトーシス細胞の細胞膜動態を制御していることを明らかにした。