著者
新家 光雄 仲井 正昭 劉 恢弘 稗田 純子 趙 研 東 健司 上杉 徳照 石本 卓也 今野 豊彦 佐藤 和久 赤堀 俊和
出版者
名城大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

β型低弾性率Ti-29Nb-13Ta-4.6Zr合金(TNTZ)およびTi-Cr系合金につき、特にユビキタス元素である酸素(O)に注目し、従来では脆化をもたらすと考えられてきた高O濃度としたり、CrおよびO量を制御することにより、ω相、α”マルテンサイトあるいは双晶を適切に誘起すること、さらには超塑性歪加工、微粒子衝突やキャビテーションピーニングを施すことにより、両合金の高強度・高延性化、高疲労強度化、自己ヤング率調整機能の付与を達成した。TNTZでは、単結晶を用いて変形挙動を解析し、同合金単結晶が塑性的には異方性を示す、弾性的には等方性を示すことを見出した。