著者
関根 康史 柴崎 宏武 伊藤 聡子 平川 晃洋
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
交通・物流部門大会講演論文集 2017.26 (ISSN:24243175)
巻号頁・発行日
pp.1202, 2017 (Released:2018-06-25)

Traffic accidents caused by the pedal operation error by the elderly drivers have become social problem, for example the collision with structure, vehicle or pedestrian. It is generally known that due to the weakening of the flexibility of the elderly's body, the angle at which the knees are placed inside decreases. As the result, in the sitting posture of elderly drivers, there is a difference in the posture of the legs with non-elderly drivers. This may be the hypothesis that it is one of the major causes of the increase in pedal operation errors by them. In this study, we focused attention on the posture of the leg when parking the vehicle with backward movement, and visually checked the sitting posture of the driver's leg and the behavior of the right foot, the driving in simulating the rearward turning motion experimentally verified by twisting the waist of a person. As this check, it is clarified the relationship between the posture of driver's leg or right foot and the foot location area on the brake pedal, which are assumed making effects of pedal operation error.
著者
古賀 雄二 植村 桜 伊藤 聡子 井上 和代 大西 純子 小幡 祐司 杉江 英理子 杉野 由起子 藤野 智子 古厩 智美 茂呂 悦子
出版者
日本クリティカルケア看護学会
雑誌
日本クリティカルケア看護学会誌 (ISSN:18808913)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.37-48, 2017-03-31 (Released:2017-04-19)
参考文献数
18
被引用文献数
2

クリティカルケア領域のせん妄ケアにおける急性・重症患者看護専門看護師(CCNS)の役割に関する実態調査(研究以外)を目的に自記式質問紙調査を行い,質的帰納的に分析した.その結果,実践29個,相談8個,調整5個,倫理調整2個,教育8個のカテゴリーが抽出された. CCNSのせん妄ケアはせん妄予防ケア・発症後ケア・離脱後ケアの3局面に対して,『せん妄要因のモニタリングと管理ケア(基盤的要素)』・『認知と生活リズムの再構築ケア(核心的要素)』・『Patient-Family empowerment(補完的要素)』により構成され,螺旋的に有機的相互作用を続けながら,せん妄リスクファクターからの解放と患者生活の再構築を促進していた.また,CCNSは家族をケア提供者として捉えてせん妄ケアチームへの参画を促し,せん妄にチームで取り組む体制を構築していた. CCNSのせん妄ケアは,患者ニードの追求とそれに基づく看護ケアに包含され,せん妄ケアの方向性は自己実現のニードの具体形である患者生活の再構築であることから,包括的患者生活管理である.
著者
新光 穣 松石 邦隆 福武 将映 毛利 健太朗 井上 和音 小山 忠明 伊藤 聡子 北村 登
出版者
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
雑誌
総合病院精神医学 (ISSN:09155872)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.49-54, 2013-01-15 (Released:2016-08-31)
参考文献数
35

せん妄は心臓血管外科での手術後にしばしばみられる。本研究では,術前のstatin内服が心臓手術および大血管手術後の患者におけるせん妄の発症と相関するか否かを検討した。2011年7月1日から2012年6月30日にかけて神戸市立医療センター中央市民病院心臓血管外科に入院し,心臓手術もしくは大血管手術を受けた324症例のカルテを後方視的に調査した。その結果,術前のstatin内服は術後せん妄のリスクを有意に低下させていた(OR=0.57,p=0.049)。その他の要因では,緊急手術,高齢,より長い手術時間において有意にせん妄のオッズが上昇した。本研究は,statinが中枢神経系への保護作用を通じて心臓手術,大血管手術後のせん妄を抑制することを示唆している。