著者
伊賀 聡一郎 鉄川 弘樹
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.387-400, 2023-11-25 (Released:2023-11-25)
参考文献数
37

In this paper, we explore how humanists and technologists can work together in the field of HCI (human-computer interaction) at a corporate laboratory. We analyze six research cases at Xerox PARC to identify key insights. Our findings reveal three main perspectives: (1) It was found that the core responsibility for setting the research problem space has shifted over time from technologist-driven to humanity-driven research. Moreover, during the course of technologist-driven research, a conceptual shift occurred by leveraging the results of humanity-driven research. (2) Some projects led by the technologist side involve a back-and-forth transition between technologist-driven research and humanity-driven research. (3) As collaboration between the two sides becomes more process-oriented, the role of humanists expands to include setting the project’s problem space and goals. Finally, we provide insights into the future prospects for collaboration between humanists and technologists in corporate research laboratories based on our discussion of these findings.
著者
樋口 文人 伊賀 聡一郎 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.49-54, 1997-05-16
被引用文献数
1

留学生のための日本語能力支援システムをWorld Wide Web(WWW)上に構築した。インターネット・ブラウザをユーザー・インタフェースに利用したこのクライアント・サーバー・システムは,留学生が聞き取れない部分や理解しにくい個所を繰り返して学べるように録画された授業とWWWの持つマルチメディア、ハイパーテキストの機能を用いて学習するためのシステムである。学習者は教科書や参考資料など教材として使われる日本語に現れる読みの難しい漢字や文章を"ふりがな"サーバー機能を利用して読みやすくすることができる。利用者による予備評価を行い有用であるとの評価を得た。本システムの様々な利用法について議論している。
著者
伊賀 聡一郎 伊藤英一 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.12, pp.49-54, 2000-01-28
被引用文献数
7

本稿では、呼気・吸気を利用して計算機とインタラクションできるKirifukiシステムを提案する。システムはワークステーション、ブレスマイクスイッチ、ポヒマス磁気センサーから構成され、ユーザはマイクスイッチと磁気センサーを頭部に装着する。ユーザは頭部を動かして計算機のマウスポインターを操作する。そして、マイクスイッチに向かって「吹いたり」「吸ったり」することによって視覚的なオブジェクトを操作したり、コマンドを実行したりできる。ウィンドウの移動、拡大・縮小、アイコンのカット&ペーストなどを呼気と吸気によって行なうことができる。さらに、本手法をお絵書きツールや楽器操作のためのインタフェースにも応用したことを報告する。This paper proposes a novel system called "Kirifuki". Kirifuki has the ability of controlling GUI objects by applying breathing. The system consists of a work station (SGI Indigo2), a breath microphone switch, and a polhemus sensor. The user wears a head set device with a breath microphone switch and a polhemus sensor. The user can control a mouse pointer by his or her head, and he can manipulate GUI objects such as windows or icons when he breathes in or out to the microphone switch.
著者
伊賀 聡一郎 佐藤 宏之 安村 通晃
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第49回, no.システム, pp.259-260, 1994-09-20

ネットワークやビデオカメラの発達とともに、講演者と聴講者が物理的に離れたプレゼンテーションや、非同期に行なわれるプレゼンテーションが考えられるようになってきた。その際には本来のプレゼンテーションというタスクを妨げる問題点が起こり得る。本稿では、動画像認識によるビデオカメラの自動制御と、ネットワーク指向のDTPR(DeskTop PResentation)ツールによる遠隔プレゼンテーション支援システムPreViewの設計と実装について述べる。
著者
八木 正紀 平栗 覚 伊賀 聡一郎 安村 通晃
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.461-462, 1995-03-15

近年、音声認識・音声合成を利用したエージェントベースの音声対話システムの研究が多くみられるようになってきた。エージェントに様々な表情を持たせることで新しいヒューマンインターフェイスを提供している。しかし、エージェントに様々な表現力を持たせる反面、それらの人間に与える影響が考慮されていない。そこで、本研究では人間とコンピュータ内のエージェントが互いに音声を用いてやりとりする上で、エージェントからの情報提示の変化による人間側の発話に与える影響を調査するために、Wizard of Oz(以下WOZ)方式による模擬音声対話システムを構築し、その実験の結果について考察を加えることとする。
著者
伊賀 聡一郎 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.16, pp.75-80, 1997-02-07

我々は実世界のものからのアフォーダンスの計算機インタフェースへの応用を試みている。本研究では、実世界のものを利用した計算機システムにおける合成音声のアフォーダンスに関する実験を通じて実環境の音声情報による拡張に関する検討を行なう。合成音声に対する知覚の際のカテゴリーの判断基準、SD法による合成器のパラメータ変化による印象の違い、実環境の指示操作における合成音声の影響に関しての実験を行なった。合成音声のカテゴリーの種類による実操作でのモードの表現、合成器のパラメータの切替えによる実環境の状況表現の可能性について検討した。また、実世界の指示操作でのパラメータの変化による影響について実験を行ない、心理的な印象を元にした合成器のパラメータの切替えについての可能性を示した。This paper describes on applying speech synthesizer in computer interface which utilizes real world affordance. We have conducted three experiments which are to categorize voices of speech synthesizer, define mental images of voices by the difference of parameters (accent, pitch, and speed), and observe the actions of users in instructed tasks. And we have shown the possibility of using speech parameters in the computer augmented environment by representing modes by changing parameters of speech synthesizer.