著者
藤原 慶子 山崎 敬三 高橋 知之 高橋 千太郎 北川 晃三 神藤 克人
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.282-285, 2012 (Released:2013-12-17)
参考文献数
8
被引用文献数
1

After the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident, many people are concerned about the contamination of radioactive substances in their ordinary surrounding environment. In this study, we determined the levels of radioactive contamination with 137Cs in towels, very common textile products in our life, after exposing those to the soil collected from a farm field near Fukushima city. Three kinds of towels made from the same cotton fiber with different thickness were exposed to the soil under dry or water-suspension conditions. The radioactivities of 137Cs retained/absorbed were 30-50% of the loaded radioactivity per gram weight of the towel. When their weight and absorbency are taken into consideration, the differences in thickness did not so much affect the above values. Under standard washing condition, which mimic those with household washing machine, almost all the radioactive cesium were removed from the towels contaminated under the dry conditions, whereas only 50-70% were removed when the towels were contaminated under the wet conditions. A commercial soil-release treatment (Preshade-SR) didn't reduce the contamination under both dry and wet conditions, although processing the towels with silver nano-particles did.
著者
北川 晃 成田 晶子 山本 貴浩 池田 秀次 泉 雄一郎 萩原 真清 太田 豊裕 石口 恒男
出版者
日本脈管学会
雑誌
脈管学 (ISSN:03871126)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.163-168, 2017-11-10 (Released:2017-11-10)
参考文献数
7
被引用文献数
3

四肢は動静脈奇形の好発部位であり,血管内治療の果たす役割は大きい。その理由として,表在(皮下)病変,深部(筋・骨)病変のいずれにも経動脈的,経静脈的あるいは直接穿刺によるアプローチが比較的容易であることがあげられる。また,硬化療法を併用する場合,硬化剤の中枢静脈への流出を防止し,標的血管内に長時間停滞させることがポイントとなるが,そのための血流コントロールを確実に行うことが可能である。病変の解剖,血流動態を正確に評価し,症例に応じた適切な治療方法を選択することが,治療効果の向上と合併症の予防に重要である。
著者
白松 俊 池田 雄人 北川 晃 幸浦 弘昂 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1D2OS28a03, 2018

<p>本稿では,議論ファシリテータエージェントの実装のために必要な議論文脈理解モデルとして,議論内容の理解モデルと,議論プロセスの理解モデルを検討する. まず共通する要素として,「議論の場」に関するパラメータを定式化する.ファシリテーションにおいては構造の時間変化が重要なため,時刻tを重視した定式化を提案する. 議論内容の理解においては,gIBISやDeliberatorium等で伝統的に用いられているような,論点(課題)と案から成る構造が必要と考え,定式化を検討する. また,議論プロセスの理解においては,参加者の関係性変化や「場の空気」に関するパラメータの定式化について述べる. 更に,これらのパラメータの推定結果を用いたファシリテータエージェントの行動決定や質問生成手法を検討する.</p>
著者
北川 晃一 早野 ひろ子 斎藤 俊彦 菰田 紀子 田辺 新一
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.42-51, 1996-12

放射冷暖房方式は,従来の対流による空調方式よりも快適で省エネルギー性が期待できるといわれている。床暖房やラジエータを用いた放射暖房方式は数多く実用化されており,研究例も多い。一方,放射冷房は,研究はよく行われているが,日本では結露の問題等から一般に普及していないのが現状である。本研究では,日本の住宅においても使用可能な放射冷暖房システム開発のための基礎研究として,天井放射冷房時における,湿度,微弱気流の体感に及ぼす影響を調べることを目的とし,被験者実験を行い,全身および身体各部位の熱的快適性を分析した。実験は,湿度,気流について数種類の条件に設定した人工気候室において,種々の表面温度にコントロールした放射冷却パネルの下に被験者を座らせ,温熱環境を計測し,温冷感と快不快感に関する申告をさせた。本研究の主な結果として,放射冷房時の全身の温冷感に対する湿度(45%rh, 65%rh, 85%rh)及び気流(0.1m/s: constant, on/off; 0.1〜0.3 m/s: random)の影響を新標準有効温度SET^*を用いると全身の温冷感スケールで±℃1程度の誤差を生じること,微弱気流を放射冷房と併用することにより,全身及び局所的な温冷感が全体的にSET^*の評価より温冷感スケールで1程度涼しい方向にシフトするとともに,快適感が向上する傾向があることを明らかとした。