- 著者
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北川 晃
成田 晶子
山本 貴浩
池田 秀次
泉 雄一郎
萩原 真清
太田 豊裕
石口 恒男
- 出版者
- 日本脈管学会
- 雑誌
- 脈管学 (ISSN:03871126)
- 巻号頁・発行日
- vol.57, no.11, pp.163-168, 2017-11-10 (Released:2017-11-10)
- 参考文献数
- 7
- 被引用文献数
-
3
四肢は動静脈奇形の好発部位であり,血管内治療の果たす役割は大きい。その理由として,表在(皮下)病変,深部(筋・骨)病変のいずれにも経動脈的,経静脈的あるいは直接穿刺によるアプローチが比較的容易であることがあげられる。また,硬化療法を併用する場合,硬化剤の中枢静脈への流出を防止し,標的血管内に長時間停滞させることがポイントとなるが,そのための血流コントロールを確実に行うことが可能である。病変の解剖,血流動態を正確に評価し,症例に応じた適切な治療方法を選択することが,治療効果の向上と合併症の予防に重要である。