著者
千葉 桂子
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.34, no.Supplement, pp.408-409, 1998-05-16 (Released:2010-03-12)
参考文献数
1
被引用文献数
1
著者
千葉 桂子 長谷川 加奈子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 60回大会(2008年)
巻号頁・発行日
pp.85, 2008 (Released:2008-11-10)

目的 今日,日本の女子スポーツ選手の実力が国際的にも高く評価されるようになってきている。なかでも陸上競技については注目度が高まっている。女子選手にとって運動時の乳房のサポートは,心身の安全性・快適性という観点からも重要であり,メーカーもブラジャーの運動機能性向上のために多様な製品展開を行っている。本研究ではその陸上競技に着目し,大学生および高校生選手のブラジャーの着用実態の把握を行う。それにより競技生活への支援のための基礎的情報を得ることを目的とする。 方法 ブラジャーの着用実態について,留置・郵送法による質問紙調査を行った。調査概要は以下の通りである。調査期間:2007年11~12月,調査対象:福島県内大学・高校の陸上競技部に所属する女子部員,回収率:77.0%(配布数287部,回収数221部),主な質問内容:回答者の属性(専門種目,競技歴,練習の状況等含む),日常時・練習時・競技時に着用するブラジャーについて,問題点の有無,購入時に重視することなど。得られた回答結果に基づいて単純集計およびクロス集計等により分析を行った。 結果 練習の実施日数については,平均すると高校生が週6日,大学生が週5日であり,練習時間は全体の平均で2.5時間であった。練習時において着用するブラジャーについては「いつも一般的なタイプ(ホックあり,1/2・3/4・フルカップ)」(78.7%)が多く,「時々スポーツブラジャー」は13.1%,「いつもスポーツブラジャー」は6.9%とかなり少なかった。また全体の68.3%が一般的なタイプでも「特に問題を感じていない」と回答していたが,「問題を感じる」と回答した者では肩ひもに関する指摘が最も多かった。
著者
千葉 桂子 永井 路子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.100, 2006

目的 近年,ローティーンを対象としたジュニア服の流行がアパレル市場で話題を呼んでいる。また,小学生を対象とした化粧品が販売されるようになり,おしゃれの領域は急激に低年齢化の方向へスライドしている状況にある。その要因の一つとして少子化による子どもひとりにかけるお金の増加が挙げられるが,さらにおしゃれを楽しんで来たとされる母親世代の影響もあると思われる。本研究では女子中学生とその母親のおしゃれに対する意識を,コミュニケーションや家族の状況も踏まえて捉えることを試みる。<BR> 方法 福島市内に在住する女子中学生(娘)とその母親を対象に,以下の要領で質問紙による意識調査を行った。調査期間:2005年6月から10月,調査方法:留置法,質問内容:回答者の属性,家族の状況(会話,外出,親子の仲,父親との関係等),おしゃれについて(金銭面,情報源,ファッションの趣味,お互いのおしゃれについて,「子どものおしゃれ」に対する意識等),回収率:娘43.8%,母親43.8%(配布数は各80部)娘と母親のおしゃれに対する意識の特性を把握するために,統計的手法を用いて検討した。<BR> 結果 娘と母親のそれぞれに対して,仲がよいと思うかという質問をしたところ,母親はとてもそう思うが58%で最も多かったが,娘はややそう思うが53%で最も多く,双方の認識に若干のすれ違いがみられた。子どものおしゃれに対して親子間で評価の程度に差が認められたものは,個性の発揮・自己表現,金銭感覚のまひ,物を大切にする,外見へのこだわり,身体への負担に関するものであった。おしゃれの意識について数量化3類で分析したところ,第1軸はブランド重視・実用性重視の分別軸と解釈することができた。
著者
千葉 桂子 林 ゆう
出版者
東北文化学園大学医療福祉学部看護学科
雑誌
東北文化学園大学看護学科紀要 = Archives of Tohoku Bunka Gakuen University Nursing (ISSN:21866546)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.21-27, 2022-03-31

認知症高齢者の治療法は、主に薬物療法と非薬物療法に分類される。本研究では、研究者の実習時の体験から非薬物療法の一つである音楽療法に注目し、文献検討を行い、認知症に対する音楽療法の効果と今後の課題を検討することである。研究方法は、医学中央雑誌Web 版を使用し、「認知症高齢者」、「音楽療法」、「認知機能」のキーワードとし、対象論文の抽出を行った。9件の対象論文を抽出し、対象者、介入方法と評価方法、主な研究結果、考察に分類を行い、表を作成した。認知症高齢者に対しての音楽療法の内容は多岐にわたり、音楽だけではなく、音楽と体操や手遊びを併せて実施され、認知症高齢者の情緒の安定や活動性の向上に効果がみられた。音楽療法は身近で生活の中に取り入れやすい反面、プログラム内容の検討や音楽療法の専門性を高める取り組みが課題といえる。