著者
山下 則子 武井 協三 神作 研一 小林 健二 井田 太郎 浅野 秀剛 延広 真治 加藤 定彦 佐藤 恵里 原 道生 キャンベル ロバート 倉橋 正恵
出版者
国文学研究資料館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

この研究は、日本の近世の文学・芸能・絵画に共通して見られる表現様式を明らかにすることを目的としている。研究成果は、2013年に開催された展示とシンポジウム、それらも含めた研究成果報告書『図説 江戸の「表現」 浮世絵・文学・芸能』(全349頁・2014年3月・八木書店)である。この本は、近世的表現様式を持つ作品の歴史的な背景や、学術的な位置づけなどを論じたものである。これらの解説や論文は、最新の研究を踏まえて、更に新しい発見を加えたものである。
著者
原 道生
出版者
岩波書店
雑誌
文学 (ISSN:03894029)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.p1046-1057, 1978-08
著者
原 道生
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.34-46, 2005-10-10 (Released:2017-08-01)

近松最晩年の時代浄瑠璃『井筒業平河内通』には、さまざまなミステリー的要素が認められる。本稿では、同作の分析を通して、惟高親王の皇位纂奪をめぐる筋立てには怪奇的な色彩の濃いホラー的特色が、また、親王の二条后への横恋慕をめぐるそれには緻密な構成に基づく謎解き本位のミステリーとしての特色が、それぞれ顕著であるということを考察した。