著者
真鍋 勇一郎 衣川 哲弘 和田 隆宏 田中 聡 角山 雄一 中島 裕夫 土岐 博 坂東 昌子
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.243-252, 2020-07-15 (Released:2020-07-15)
参考文献数
30

放射線の生体影響は様々なデータが蓄積している。しかしながらそれらの定量的,体系的な理解が不足している。我々は数理モデルによる理解を進めて来た。現在までの研究の進展と今後を展望したい。また,分野横断研究の必要性についても述べたい。
著者
土岐 博 佐藤 健次
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.11-18, 2013-01-05

現代ではほぼ全ての機器は電気を使っている.それらの電子機器は知らず知らずのうちに電磁ノイズを出しているし受けている.そのために我々の周りはノイズで満たされているし,自らで苦しめられてもいる.電磁気学が完成されて1世紀の年月が経っているにもかかわらず,電磁ノイズの取扱い法が確立していない所にその原因がある.加速器のノイズの削減に理論的に取り組んだことにより,新しい交流理論を得ることができた.電磁場の放出・吸収過程の理論(アンテナ理論)そのものは完成していたにもかかわらず,多導体伝送線路理論が不完全であったことで,交流理論に取り込むことができていなかった.このアンテナ過程を取り込んだ新しい交流回路理論にもとついて,3本線対称化回路の導入により電磁ノイズの影響を受けない電気回路の提唱を行う.
著者
土岐 博信
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.712-713, 1991

四国地区(愛媛県)での血液専門医のいる病院において薬剤性血液障害の症例調査をおこなった。21症例が集まり,基礎疾患別では慢性関節リウマチ(RA) 12, 脳腫瘍2, 肝硬変2, 癲癇,神経痛,関節痛,甲状腺機能亢進症,IBL様Tリンパ腫各1例であった。再生不良性貧血の原因と考えられた薬剤は,メタルカプターゼ,シオゾール,ボルタレン,エメサイド,白血球減少の原因と考えられた薬剤は,セフォビット,セパトレン,メルカゾール,スルピリン,アレビアチン,セファメジン,メタルカプターゼと多種であった。今回の調査ではこれらの薬剤がどのような機序で血液障害をおこしたかは不明であった。RA患者に多くみられたことは,免疫異常やHLA関連反応,異常代謝による血液幹細胞の抑制などが推測され,今後の研究が必要である。