著者
南谷 和範 半田 拓也 坂井 忠裕 伊藤 崇之 伊福部 達
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.285, pp.11-15, 2006-10-05
被引用文献数
2

現在、Windows上のアプリケーションでは十分な点字ディスプレイの活用が行われていない。筆者らは、このような状況を改善し、視覚障害者に汎用的な情報提示環境を提供するため、以下の観点より、汎用点字ディスプレイ管理サーバの設計・開発を行った。1.単一の仮想点字ディスプレイの仕様を決定し、アプリケーションのドライバ開発コストを最小化した。2.点字ディスプレイの利用要求のアービトレーション(調停)メカニズムを策定した。
著者
半田 拓也 坂井 忠裕 清水 俊宏 篠田 裕之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.483, pp.13-16, 2013-03-06

筆者らは,3次元形状を視覚障害者にも触覚で伝えられる手法の開発を目指している.従来の点接触型力覚提示装置では,3次元形状の認知に重要な稜線や頂点の触察が困難であるという課題があった.そこで,稜線や頂点の認知のしやすさの向上を目指し,1本の指の腹に5点の刺激点を配置し,それぞれに3自由度の独立した力覚提示が可能な装置を試作した.本装置を用いて,力覚提示する刺激点(力覚刺激点)の数による物体の稜線と頂点のわかりやすさに関し,視覚障害者4名による主観評価を実施した.結果から,従来の1点による場合と比較して,力覚刺激点の数が2点以上で稜線と頂点のわかりやすさに有意な向上がみられ,今回の条件では,力覚刺激点の数が4点のときに稜線と頂点が最もわかりやすくなることが示唆された.