著者
南谷 和範 半田 拓也 坂井 忠裕 伊藤 崇之 伊福部 達
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.285, pp.11-15, 2006-10-05
被引用文献数
2

現在、Windows上のアプリケーションでは十分な点字ディスプレイの活用が行われていない。筆者らは、このような状況を改善し、視覚障害者に汎用的な情報提示環境を提供するため、以下の観点より、汎用点字ディスプレイ管理サーバの設計・開発を行った。1.単一の仮想点字ディスプレイの仕様を決定し、アプリケーションのドライバ開発コストを最小化した。2.点字ディスプレイの利用要求のアービトレーション(調停)メカニズムを策定した。
著者
半田 拓也 福岡 雅子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.23, 2012

市町村のごみ担当部局では,廃棄物の減量・資源化の方法として,家庭での食品廃棄物の堆肥化や水切りを啓発している。しかし,実際の堆肥化の可能性や水切りによる減量効果についてはよく把握しないまま啓発が続けられている場合が少なくない。そこで,家庭から排出される食品廃棄物の排出実態を,1袋ごとに展開して把握し,その結果を統計的に整理した。その結果,食品廃棄物はレジ袋に入れて排出されることが多く、未利用食品の排出が食品廃棄物の排出量の増加に寄与することがわかった。さらに,未利用食品の排出は,全体の2割の世帯で8割の未利用食品を排出していることがわかった。また,水切り袋を排出する際にレジ袋に包んで排出したり,二重三重に包んだりする割合が多いことがわかった。そこで,家庭へのごみ減量の啓発の際には,水切りを啓発すると同時に水切り後にレジ袋に入れずに排出することをPRしていくことが望まれる。
著者
半田 拓也 坂井 忠裕 清水 俊宏 篠田 裕之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.483, pp.13-16, 2013-03-06

筆者らは,3次元形状を視覚障害者にも触覚で伝えられる手法の開発を目指している.従来の点接触型力覚提示装置では,3次元形状の認知に重要な稜線や頂点の触察が困難であるという課題があった.そこで,稜線や頂点の認知のしやすさの向上を目指し,1本の指の腹に5点の刺激点を配置し,それぞれに3自由度の独立した力覚提示が可能な装置を試作した.本装置を用いて,力覚提示する刺激点(力覚刺激点)の数による物体の稜線と頂点のわかりやすさに関し,視覚障害者4名による主観評価を実施した.結果から,従来の1点による場合と比較して,力覚刺激点の数が2点以上で稜線と頂点のわかりやすさに有意な向上がみられ,今回の条件では,力覚刺激点の数が4点のときに稜線と頂点が最もわかりやすくなることが示唆された.