著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.586, 2005

5軸制御加工における工具姿勢の決定に際しては,工具軸と被削物·把持具との干渉の回避が必須となる.従来,この対策として,切削工具が取りうる工具姿勢の範囲を幾何演算によって求めるC—Space法が提案されている.本研究では,この幾何演算を,近年高速化·多機能化が著しいグラフィックスハードウェアの機能を用いて行う手法を提案する.これにより,高速な工具姿勢の決定が可能になると期待される.
著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.413-414, 2010

本研究では多軸制御工作機械において、加工対象物表面の任意位置を工具が切削する際に必要となる最小工具突き出し量を高速に計画する手法を提案する。任意の工具刃先位置・姿勢に対し、微小な多角形形状の集合として近似された加工対象物形状との相対位置関係をグラフィックスハードウェアの並列計算機能を用いて評価し、オーバーハング部での工具衝突と工具ホルダからの必要工具突き出し量を短時間に導出する手法を開発した。
著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1055-1056, 2009

本研究は工作機械の旋回軸加速度を陽に設定可能な新しい知的工具姿勢計画法の実現を目的とする.本報では,工具経路上の各点に対応するM-Mapを用いて干渉領域の時間軸方向への変化を可視化し,これをBezier曲線に沿うように逐次変形することによって干渉の生じない連続的な旋回軸指令値の変化をGPU上で探索可能とするDistorted Spatial Temporal Distribution法の提案を行う.
著者
綿貫 啓一 楓 和憲 佐藤 勇一 堀尾 健一郎
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.6_104-6_111, 2011 (Released:2011-12-06)
参考文献数
8
被引用文献数
2 1

In this paper, we implement a new style of manufacturing education on the basis of internships with local businesses as well as by using an interactive skills transfer and skill training system. Our system integrates virtual reality (VR) technology and information communications technology (ICT) which were developed at Saitama University. We have created an interactive technology and skills-sharing network linking the knowledge resources and technical resources of our university with the skill resources of local businesses. Our objective is for our students to learn the skills of the local businesses and their business needs and to be able to effectively acquire knowledge and skills for manufacturing. We report our findings from performing practical training that uses specialized knowledge acquired from lectures combined with VR technology with the objective to provide students with more thorough skills. Our undergraduate curriculum provides practical education that links experiments, practical training, and lectures, in mechanical engineering experiments, mechanical engineering seminars, mechanical engineering practical training, and internships.
著者
関根 義彦 堀尾 健一郎 金子 順一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.309-310, 2011 (Released:2011-09-01)

本研究ではガラス研磨加工の際に生じる加工変質層を残留応力の開放に伴う形状変化によって評価する手法の開発を行った.本手法は研磨加工によって反りが発生した薄板試料の加工面を,エッチングによって均等に微小除去し残留応力を解放,反りの変化を測定することで残留応力層の深さの推定を実現する.本報ではこの手法により可能となった,ソーダガラスおよびBK7の残留応力層厚さの測定条件および測定結果について述べる.
著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.831-832, 2009

本研究は工作機械の旋回軸加速度を陽に設定可能な知的工具姿勢計画法の実現を目的とする。本報では、M-Map上の各点における工具加工面間の相対姿勢の分布を可視化し、この情報をもとにM-Mapの透明度を設定してCAVE内部の視線透過に反映させる新しい旋回軸指令値候補の計画法について述べる。提案手法により良好な面性状をもたらす相対姿勢の維持と、干渉回避および旋回軸の急激な動作の回避が共に実現可能となった。