著者
松尾 一輝 森 芳孝 増田 晃一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.566-568, 2022 (Released:2022-10-10)
参考文献数
6

化石燃料に依存しない,究極のエネルギーを実現するために日本のレーザー核融合研究は始まった。脱炭素社会を実現するという世界的な動きの中で,社会の発展と持続可能性を同時に実現するレーザー核融合商用炉の重要性は,今後さらに高まっていくと考えられる。当社は,日本を拠点とするレーザー核融合エネルギーのスタートアップとしての地位を確立することで,民間資本を集め,高い開発リスクを受け入れながら,実用化に必要な技術開発を加速していく。さらに,レーザー核融合商用炉実現を目指す過程で得られる最先端の光制御技術・知見等を活用し,エネルギー分野にとどまらず,さまざまな産業分野の技術開発に貢献していきたいと考えている。
著者
山口 幹代 岡本 基岐 朝日 陽子 山田 朋美 伊藤 祥作 林 美加子 伊藤 勇紀 須崎 尚子 堅田 千裕 外園 真規 川西 雄三 増田 晃一 伊藤 善博 米田 直道
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.255-261, 2017

<p> 目的 : ニッケルチタン (NiTi) ファイルは弾性係数が小さいため, 湾曲根管への追従性に優れており, 根管治療において必要不可欠な器材となりつつある. 本研究では, 歯学部学生の臨床前基礎実習において, FKGレイス (FKG DENTAIRE, Switzerland) による湾曲根管形成実習を実施し, 習熟到達度を評価した.</p><p> 材料と方法 : 大阪大学歯学部3年生49名に対して, J型エポキシレジン製透明湾曲根管模型を用いてFKGレイスによる形成実習を2回行った. Kファイル#15にて根管長を測定後, プリレイスによる根管上部のフレアー形成とKファイル#15によるグライドパス形成を行った. 作業長は根管長から1mm引いた長さとし, レイス#30/6%, #30/4%, #25/4%, #20/4%を用いて根管形成を行った.</p><p> 形成前後の根管模型をマイクロCT (R_mCT2, RIGAKU) にて撮影し, 根管長軸方向に対して平行に根尖から1, 2, 3, 5, 7, 10mmの位置で内湾側および外湾側の根管幅径増加量を計測した. 根管幅径増加量および形成時間を学生1回目, 2回目, ならびに日本歯科保存学会専門医・認定医10名の結果と比較検討した.</p><p> 結果 : 学生1回目の根管形成においては, 28根管で根尖破壊, 1根管でファイル破折, 1根管で目詰まりを認めた. また, 学生2回目の根管形成においては, 5根管で根尖破壊, 1根管で目詰まりを認めた. 内湾側および外湾側の根管幅径増加量および形成時間は, 学生1回目, 2回目, ならびに専門医・認定医の間で統計学的有意差を認めなかった.</p><p> 結論 : NiTiファイルを用いた湾曲根管形成実習において, 根尖部の形成に特に注意を促すことにより, 習熟到達度が向上することが明らかとなった.</p>
著者
増田 晃 助川 剛 水本 直恵 谷 浩行 宮本 忠 笹井 知美 馬場 栄一郎
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.1177-1182, 2000-11-25
被引用文献数
4 31

イヌの外耳炎ではMalassezia pachydermatisが優勢な起炎菌として検出されるが, この真菌の持つ宿主特異性や部位特異性を解明する一助とするため以下の調査と実験を行った.1370頭の来院犬中にみられた120頭の外耳炎症例を対象に, 外耳炎の発生率, 耳翼の形状, 犬種との関係について疫学的調査を行った.垂耳犬種では672頭中85例(12.6%)が, 立耳犬種では698頭中35例(5.0%)が外耳炎であり, 両犬種間には有意差がみられた(P<0.05).脂肪酸定量のための耳垢材料が採取できた95例の耳垢サンプルについて, 培養によりM.pachydermatisを確認した後, 主な脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより定量した.M.Pachydermatisの検出率は垂耳犬種で55.2%, 立耳犬種で53.6%と差がなかったが, 総脂肪酸量の平均値は垂耳犬種の方が立耳犬種よりも高く, 立耳犬種でありながら極端に高い脂肪酸値を示したシベリアンハスキーの値を棄却すると両耳型群の間には有意な差(P<0.05)がみられた.42株のM.pachydermatis分離株について脂肪酸の発育増強効果を調べたところ, 大多数の菌株が脂肪酸を利用しながら速く発育することが分かった.以上の結果から、犬種により差はあるものの脂質が多量に分泌されるイヌの耳道内では脂肪酸を好むM.pachydermatisがよく発育し, これはM.pachydermatisがイヌ外耳炎の優勢起炎菌になる理由の一つであると考えられる.
著者
増田 晃一
出版者
特定非営利活動法人 日本医学図書館協会
雑誌
医学図書館 (ISSN:04452429)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.272-277, 1990-12-20 (Released:2011-09-21)
参考文献数
8

In this paper, two distinguished textbooks of internal medicine, Cecil Textbook of Medicine and Harrison's Principles of Internal Medicine were compared on the basis of citation studies. The latest editions of the textbooks were examined; “Harrison” was the 11th ed. (1987), and “Cecil” was the 18th ed. (1988).The following results were obtained:1. Harrison had 280 contributors, and 77 (27.5%) were affiliated with Harvard Medical School. Cecil had 325 contributors, but they were not as concentrated at any one institution as in the case of Harrison.2. There were 4, 527 citations in Harrison and 4, 040 in Cecil. The proportion of journal citations to total citations was 79.1% in the case of Harrison and 76.2% in the case of Cecil.3. A list was made of the 20 most frequently cited journals. The most important journal was the N Engl J Med. This journal accounted for 10% of all citations in both textbooks. This list shows that all were U. S. journals with the exception of the Lancet.4. A list was made of the 10 most frequently cited books.5. The age of the citations is shown in Fig1. Both graphs indicate that peak age was 2-3 years. Median citation age in Harrison was 4.6 years, and in Cecil it was 4.4 years.