著者
佐藤 勝彦 橋本 正章 鈴木 英之 山田 章一 長滝 重博 固武 慶 滝脇 知也 渡辺 元太郎 大西 直文 住吉 光介 藤本 信一郎 木内 健太 岩上 わかな 澤井 秀朋 安武 伸俊 西村 信哉 諏訪 雄大 中里 健一郎 長倉 洋樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2007

本研究課題では大質量星が進化の最後におこす重力崩壊型超新星及びガンマ線バーストの爆発機構・源エンジンについて世界最先端の研究を行い、多くの成果を挙げた。大規模数値シミュレーションによる研究を豊富に行い、場合によっては京コンピュータを用いた世界最高レベルの数値シミュレーションを実現した。またこれらの現象に付随して起こる重力波・ニュートリノ放射、r-process元素合成を含めた爆発的元素合成、最高エネルギー宇宙線生成、等々について世界が注目する成果を数多く挙げた。以上の様に本研究課題では当初の予想を上回る、世界最先端の成果を修めることが出来た。また同時にこの分野に於ける将来の課題・展望を提示しつつ5年間のプログラムを終了した。
著者
佐藤 潤一 澤田 恵介 松山 新吾 大西 直文
出版者
日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会年会講演論文集 (ISSN:13428004)
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.114-115, 2003-07-28

Three-dimensional numerical simulations of an accretion disc in a close binary system were performed by solving the Euler equations with radiative transfer. We used the one-dimensional (tangent-slab) approximation to calculate the radiative transfer for the vertical directions of the disc. The cooling effect of the disc is considered by discharging energy in only this directions. The influence of radiative cooling has been accounted for by assuming a specific heat ratio γ which is smaller than that of a mono-atomic gas (=5/3). In the present study, the specific heat ratio was assumed to be constant while radiative cooling effect was included as the non-adiabatic process. Our numerical simulations with radiative transfer demonstrated that spiral shocks existed in three-dimensional disc. It was found that its feature approached in the case of a lower γ but its tendency was weaker than that of two-dimensional simulation.
著者
石向 桂一 大西 直文 澤田 恵介
出版者
日本流体力学会
雑誌
ながれ : 日本流体力学会誌 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.515-523, 2005-10-25
被引用文献数
2

近年, DengらによってWeighted Compact Nonlinear Scheme (WCNS)と呼ばれる高次精度スキームが開発された.このWCNSは, 数値振動を生じることなく衝撃波を単調に捉えることができるため, 陰的LESに適用できると考えられる.本研究では, WCNSを用いた陰的LESによりBurgers乱流の数値計算を行い, エネルギースペクトルを求めた.得られたエネルギースペクトルはDNSの結果と良い一致を示したが, 従来型のLESでは, 高波数域に非物理的な振る舞いが現れた.