著者
佐藤 勝彦
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.880-885, 1999-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
4

応用物理学研究者に興味あると考えられる宇宙物理学の2つの話題, (1) 中性子星などの超高密度天体の物理とその形成,および (2) 力の統一理論に基づいた宇宙の量子的創生論,および現在,初期宇宙研究のパラダイムとなっているインフレーション理論について解説する.
著者
新 弘一 高崎 優 勝沼 英宇 佐藤 勝彦 渋谷 健 佐藤 成實 平山 八彦
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.29, no.11, pp.881-887, 1992-11-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

消炎・鎮痛薬 Alminoprofen アルミノプロフェン (ミナルフェン®錠) の高齢患者 (慢性関節リウマチ患者3例, 変形性脊椎症患者2例, 平均79±5歳) における血中濃度推移を指標とした pharmacokinetics の解析を行い, 若年健常者における調査成績 (Shibuya et al. 1989) との比較検討を行った.その結果, 最高血中濃度 (Cmax) は, 服薬第1日目が16.1±2.5μg/ml, 第3日目が25.2±1.6μg/ml, 第5日目では21.6±2.7μg/mlで, 最高血中濃度到達時間 (Tmax) は約2時間であった. また, 血中濃度曲線下面積 (AUC) は, 第1日目のAUC0-∞は58.5±6.3μg・hr/ml, 第3日目のAUC0-4はそれぞれ58.5±3.1, 58.1±8.5μg・hr/mlで極めて類似しており, 若年健常者のAUCと比較して著しい差異はなかった. 蓄積性に係わる消失相の半減期 (t1/2) は, 投与第1日目が2.45±0.35hr., 第3日目が2.09±0.82hr., 第5日目では2.49±0.63hr. であり, いずれも著しい差異はない. また, 本薬の高齢者における蓄積率は1.16±0.05で, 若年健常者での1.2と比べ差異は認められなかった. さらに, 血漿中の平均滞留時間 (MRT) は第1日目が2.31±0.03hr., 第3日目が2.15±0.09hr., 第5日目では2.15±0.07hr. であり, 分散時間 (VRT) は第1日目が0.95±0.05hr2, 第3日目が0.88±0.09hr2, 第5日目では1.06±0.07hr2であった.これらの pharmacokinetics に関する調査成績から, 本薬の高齢者におけるTmax, t1/2はやや延長するものの, AUCや蓄積率等は成人健常者と比較的類似しており, 高齢患者に連続投与しても若年成人健常者と同様に, 体内蓄積性はないか又は極めて弱いものと考えられた.
著者
佐藤 勝彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.10, pp.35-38, 2007-09

カイザーの「素粒子宇宙論の誕生」は,ブランス=ディッケ場とヒッグス場という理論的に提唱された2つのスカラ?場がぶつかり合うなかで素粒子的宇宙論が生まれたのだとする解説である。長年この分野で研究してきた一人の研究者として,カイザーの解説と相補うように,日本や世界の素粒子的宇宙論の歴史を振り返ってみたい。

2 0 0 0 相対性理論

著者
佐藤勝彦著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1996
著者
佐藤 勝彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.1, pp."SS-23"-"SS-24", 2010-03-02

日本の携帯市場にもGoogle社のAndroidやApple社のiPhone OSなど,世界を席巻する新たな携帯端末やそのプラットフォーム技術が参入し,技術動向や展開戦略が注目されている.また,Windows MobileやSymbian, Linuxなど既存のプラットフォームがモバイルマルチメディアへの期待やユビキタス社会のニーズや変化を受けて今後どのように進化していくのかにも注目が集まっている.このような状況の中で,本講演では,今後の携帯電話における端末開発はどう変わっていくのか,またモバイルマルチメディアライフを実現するために端末プラットフォームはどうあるべきかについて議論する.講演者は株式会社ユビラボにおいてAndroidをべ一スとした開発業務に携わっているため,その経験を生かし,技術開発者の立場から意見を述べる.これにより,携帯端末プラットフォームに求められる技術や課題,方向性を明らかにすることを目指す.
著者
佐藤 勝彦
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2, pp.449-478, 2008-05

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
佐藤 勝彦 杉山 直
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.2-9, 1993-01-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
20

米国の宇宙背景放射探査衛星(COBE)が,ビッグバンの証拠と考えられているマイクロ波背景放射のなかに現在の宇宙の構造の種が確かに仕込まれていたことを発見した.それはマイクロ波がわずか10万分の1の振幅の空間的揺らぎをもっていたということではあるが,ビッグバン理論の正しさを強く示唆するものである.さらに,この揺らぎのスペクトルがインフレーション理論の予言するものとほぼ一致することから,この理論の重要な証拠であると言える.ここではこの発見の意味について解説する.
著者
佐藤 勝彦 橋本 正章 鈴木 英之 山田 章一 長滝 重博 固武 慶 滝脇 知也 渡辺 元太郎 大西 直文 住吉 光介 藤本 信一郎 木内 健太 岩上 わかな 澤井 秀朋 安武 伸俊 西村 信哉 諏訪 雄大 中里 健一郎 長倉 洋樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2007

本研究課題では大質量星が進化の最後におこす重力崩壊型超新星及びガンマ線バーストの爆発機構・源エンジンについて世界最先端の研究を行い、多くの成果を挙げた。大規模数値シミュレーションによる研究を豊富に行い、場合によっては京コンピュータを用いた世界最高レベルの数値シミュレーションを実現した。またこれらの現象に付随して起こる重力波・ニュートリノ放射、r-process元素合成を含めた爆発的元素合成、最高エネルギー宇宙線生成、等々について世界が注目する成果を数多く挙げた。以上の様に本研究課題では当初の予想を上回る、世界最先端の成果を修めることが出来た。また同時にこの分野に於ける将来の課題・展望を提示しつつ5年間のプログラムを終了した。
著者
鈴木 洋一郎 佐藤 勝彦 荒船 次郎 中畑 雅行 梶田 隆章 戸塚 洋二
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

ニュートリノ物理学・宇宙物理学国際会議のための企画調査を行った。本国際会議はニュートリノ物理学全般に渡るが、主に、(1)太陽ニュートリノ、大気ニュートリノを含む宇宙ニュートリノ、(2)加速器を用いたニュートリノ物理学、(3)理論、(4)その他、について、動向を調査した。国内での企画調査会を3回、外国での情報収集を2回行った。現在、この分野での最大の話題は、ニュートリノの質量の問題である。(1)、(2)、(3)ともに質量問題が中心テーマとなろう。(1)では、特に太陽ニュートリノ、大気ニュートリノの観測データーがニュートリノ振動の証拠であるかが、緊急最重要テーマである。太陽ニュートリノでは、今までに行われた5つの実験すべてから振動の可能性が得られている。特にスーパーカミオカンデは、過去の実験の50倍のスピードでデーターを取得している。これは本国際会議での重要なテーマとなる。いくつかの新しいアイデアも提案されている。たとえば、Ybを使ったエネルギーの低い太陽ニュートリノのスペクトラムの測定である。大気ニュートリノは初期の実験との食い違いが問題であったが、これも高統計のスパーカミオカンデで新たな展開が期待される。(2)では、宇宙暗黒物質の候補としてのニュートリノ質量探しが、本国際会議をめどに新しい結果を出すであろう。また、大気ニュートリノの振動を加速器からのニュートリノを用いて確認するための所諠長基線ニュートリノ振動実験が重要なポイントとなる。
著者
小浦場 祥夫 浦澤 一史 戸島 雅彦 内山 英祐 本田 耕一 佐藤 勝彦 本間 之子 越田 亮司 高村 雅二
出版者
日本下肢救済・足病学会
雑誌
日本下肢救済・足病学会誌 (ISSN:1883857X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.111-116, 2010
被引用文献数
1

要旨:年々増加する重症下肢虚血の救肢のため,さまざまなチームアプローチが全国で試みられている.時計台記念病院は2006 年に開設されたまだ新しい病院であるが,早くより形成外科による創傷治療と循環器内科による血行再建のコラボレーションが実現し,積極的に重症下肢虚血の治療を行ってきた.これに加え「自分の足で歩いて帰る」ことを目標に早期より積極的なリハビリテーションを組み入れ,良好な集学的治療体制が構築されている.院内連携ならではの潤滑でタイムラグのないわれわれのCLI 治療体制・方針に関し報告する.
著者
佐藤勝彦
雑誌
臨床整形外科
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.543-548, 1999
被引用文献数
1
著者
佐藤 勝彦
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2-3, pp.449-478, 2008-05-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。

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著者
山本 智 佐藤 勝彦 高橋 博行
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.3-4, 2006-07

日経BP ムック東京大学理学部版発行される/東京大学理学部のロゴマークを募集します/山川健次郎元東京帝国大学総長の胸像などの寄贈を受ける/植物園で学生・教職員の交歓会が開かれる