著者
小林 直樹 大久保 隆 大野 光平 伊丹 誠
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.35-38, 2009
参考文献数
2
被引用文献数
2

地上波デジタル放送の一形態であるワンセグ放送は,移動受信に強いがマルチパスによってディップが存在するところでは受信困難となる.この問題を解決するために,アンテナダイバーシティ技術の適用が考えられるが,ワンセグ放送受信機は小型なものが多いため,ダイバーシティ利得を十分に得られるほどアンテナ間隔を離して配置するのは不可能である.この問題を解決するために有効な方法として,協調受信がある.しかし,協調受信をすると端末間の共有信号が膨大になってしまう.そこで,本論文において,協調受信を行う際の共有信号を減らす手法を考える.提案方式では,端末間での協調受信を行い,共有信号とし他端末のシンボル判定後の信号を用い,自端末において再変調を行った後,最適な値を導く.得られた最適値で重み付けすることで受信性能の改善を図る.
著者
和久井 祐太 大野 光平 伊丹 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.219, pp.43-48, 2011-09-21

本稿では交通シミュレータを用いて丁字路での交通流の円滑化を目的とし,車車間・路車間通信を用いた交通モデルの評価を行った.交通状況を交通渋滞や事故が発生しやすい交差点に着目し,交差点の角にビルを想定した遮蔽物がある見通しの悪い丁字路を想定した.提案方式では交差点における車両の状況を車車間・路車間通信により各車両に送信することで,効率のよい交通流をつくり渋滞の軽減を目指す.交差点では右左折車両の減速や,右左折可能かどうかの判断のための一時停止などが原因により渋滞が生じやすい.そこで提案方式では運転手の目視による右左折判断を車車間・路車間通信により,車両の位置情報,速度情報,右左折直進情報を交差点周辺の車両に送信することで右左折の判断を行う.その結果,右左折にかかる無駄な時間を軽減し,無駄な加減速,一時停止が軽減されるため交通流が円滑化する.構築したシミュレータより,車両密度,右左折完了台数,交差点手前における平均待ち時間などの指標から既存の交通環境と比較し評価および検討を行った.シミュレーションの結果,提案方式の方が既存の交通環境と比べ渋滞が緩和されているのが示された.
著者
和久井 祐太 大野 光平 伊丹 誠
雑誌
研究報告 高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.1-6, 2011-09-21

本稿では交通シミュレータを用いて丁字路での交通流の円滑化を目的とし,車車間・路車間通信を用いた交通モデルの評価を行った.交通状況を交通渋滞や事故が発生しやすい交差点に着目し,交差点の角にビルを想定した遮蔽物がある見通しの悪い丁字路を想定した.提案方式では交差点における車両の状況を車車間・路車間通信により各車両に送信することで,効率のよい交通流をつくり渋滞の軽減を目指す.交差点では右左折車両の減速や,右左折可能かどうかの判断のための一時停止などが原因により渋滞が生じやすい.そこで提案方式では運転手の目視による右左折判断を車車間・路車間通信により,車両の位置情報,速度情報,右左折直進情報を交差点周辺の車両に送信することで右左折の判断を行う.その結果,右左折にかかる無駄な時間を軽減し,無駄な加減速,一時停止が軽減されるため交通流が円滑化する.構築したシミュレータより,車両密度,右左折完了台数,交差点手前における平均待ち時間などの指標から既存の交通環境と比較し評価および検討を行った.シミュレーションの結果,提案方式の方が既存の交通環境と比べ渋滞が緩和されているのが示された.This paper discusses a traffic congestion reducing method by using an IVC (Inter-Vehicle Communication) and RVC (Road-Vehicle Communication) at a T-intersection. We focused on an intersection because there are often traffic congestions there. Thus, the traffic simulations in T-intersection where prospect is not good and buildings are existed at the corner are performed. Traffic congestion are often happened since the vehicles are slowed down or stopped temporary when they are turned right or left. In proposed scheme, location, velocity and direction information of vehicles are transmitted by the IVC and the RVC around the intersection in order to assist the decision for drivers when the vehicles are turn right or left. The IVC and RVC are integrated because it is difficult to communicate around the bud visibly intersection only by using the IVC. As the results, waste of time, acceleration and deceleration can be reduced and traffic flow becomes smoother. From the simulation, the density of the vehicles, the number of the vehicles that completed right or left turn and averaged waiting time characteristics are improved compared with ordinary traffic systems at the intersection.
著者
荒木 領 小林 直樹 大野 光平 伊丹 誠
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.10, pp.41-44, 2012-02-17
被引用文献数
1

ワンセグメントサービスは,日本における地上波デジタル放送の移動体向けのサービスである.しかし,使用帯域の狭さからマルチパスによるディップの影響を受けやすくなり,受信特性の劣化する可能性がある.この対策として,アンテナダイバーシティ技術がある.しかし,携帯電話などの小型のワンセグ受信機では,端末内に複数のアンテナを十分なダイバーシティ利得が得られるほど離して配置するのは不可能である.そこで,本稿では3台の受信端末を用いて受信情報を共有する協調受信を提案する.提案方式では,協調受信に用いる受信端末の台数を増やすことでワンセグメントサービスの誤り率特性が改善できることを示す.
著者
大野 光平 井家上 哲史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.472, pp.193-198, 2009-03-02
参考文献数
5

2008年8月25日から28日の4日間にわたってスペクトル拡散技術に関する国際会議ISSSTA2008(10th IEEE International Symposium on Spread Spectrum Techniques and Application)がイタリア・ボローニャのSavoia Regencyホテルにて開催された.また,2008年9月10日から12日までの3日間,UWBに関する国際会議ICUWB2008(The 2008 IEEE International Conference on Ultra-Wideband)がドイツ・ハノーファーのライプニッツ大学ハノーファーで開催された.本稿はISSSTA2008とICUWB2008について概要を報告する.
著者
大野 光平 井家上 哲史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.473, pp.193-198, 2009-03-02
参考文献数
5

2008年8月25日から28日の4日間にわたってスペクトル拡散技術に関する国際会議ISSSTA2008(10th IEEE International Symposium on Spread Spectrum Techniques and Application)がイタリア・ボローニャのSavoia Regencyホテルにて開催された.また,2008年9月10日から12日までの3日間,UWBに関する国際会議ICUWB2008(The 2008 IEEE International Conference on Ultra-Wideband)がドイツ・ハノーファーのライプニッツ大学ハノーファーで開催された.本稿はISSSTA2008とICUWB2008について概要を報告する.