著者
妹尾堅一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.61, pp.1-8, 1997-06-20
被引用文献数
2

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(F)の「社会調査法」の授業で、メディアを活用した授業の試みた。約250名の学生を約70組のグループに分け、社会調査プロジェクトを実際に行なったが、それを、わずか1名の教師と4名のSA (tudent assistan) のみで常時指導していくことを可能にしたのが、メディア環境の有効活用である。これを「メディアを活用した学習者志向の学習環境の構築と運用、ならびに授業形態の開発」と位置づけることが可能である。本論では、現在までの成果とそれに基づく知見を報告し、その含意について考察を行なう。最後に今後の展開について述べる。This paper reports an experimental classroom at KEIO University SFC, a media-based, learners oriented education of 'Social Research (inquiry)'. Some outcomes of its setting and management of the 'learning environment' with digital media will be discussed, and some ideas for the future research will be mentioned upon it.
著者
妹尾 堅一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.389-397, 2008 (Released:2008-09-01)
参考文献数
3

「研究ノート」は,本来,研究における実験等に関わる“知的情報”の記録・管理媒体である。これは「リサーチツール」あるいは「ラボマネジメントツール」といった知的財産の「創出」に資するものとして意味づけられる。しかし,その一方で近年,“知的財産”の記録・管理媒体としても位置づけられるようになった。すなわち,「リーガルリスク対応ツール」としての意味が急速に高まっているのである。研究ノートの意味が異なれば,使用目的や使用法も異なってくるばかりでなく,普及啓発のやり方もこれまた異なってくるだろう。本論では,大学における研究ノートの意識実態と,研究ノートの意味の多様化について紹介する。