- 著者
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子安 潤
久保田 貢
- 出版者
- 愛知教育大学
- 雑誌
- 愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
- 巻号頁・発行日
- vol.3, pp.9-16, 2000-03-29
1950年代末より積極的に展開された「主権者教育論」は,その初期の頃,「国家の一員」におしとどめようとする教育内容が,「国家の教育権」のもとに強制されようとしていたことに抗し,「国民」を「主権者」と位置付け,次代の主権者を育てようと提起した点で,意義は大きい。しかし,「国民」に限定した点や,子ども自身が権利行使主体としてどのような行動ができ,あるいはその行動能力を育むのか,といった考察が乏しかった点など,問題点も残されていた。