著者
藤井 博英 宇佐美 覚 牟田 能子 入江 良平 大和田 猛 清水 健史 伊藤 治幸 藤田 あけみ 大山 博史
出版者
日本赤十字秋田看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

我々は、民間信仰の「イタコ」を利用した自死遺族のグリーフワークを促進する要素を明確にすることを研究目的とした。「イタコ」を利用した対象者群と、利用しなかった対象者群の半構造化面接の結果を質的に分析し、それぞれに6つの因子が導出された。「イタコ」を利用した遺族は全てソーシャルサポートを受けておらず、「イタコ」を利用し、語ることによる心の浄化と、故人との内的な対話を通した相互理解や赦しの獲得がグリーフワークの促進要素として見いだされた。
著者
宇佐美 覚
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本申請研究では、rho依存性転写共役因子MRTF-Aの病的心筋リモデリングにおける役割とその分子機構に関する研究を行った。まずMRTF-Aが心筋肥大刺激により心筋細胞において細胞質から核内にrho-actin dynamics依存性に移行することを確認し、MRTF-Aノックアウトマウスを用いて、MRTF-Aが心肥大に重要な役割を果たしている結果を得た。さらに心臓ホルモンであるBNP遺伝子の発現制御領域に新たにMRTF-Aに反応するSRF結合部位を同定することに成功し、BNPが新たなMRTF-A-SRF経路の直接的な標的遺伝子であることを明らかにした。