著者
越川 和忠 宮川 正弘
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.45-49, 2006

本学テクノレポート10(2)に紹介した文字盤入力方式を習得するための練習方法について述べる。一般に、文字盤入力方式は、目的字の文字鍵を知っていれば直ぐ入るが、不明の場合には、それを知るために手間がかかり、はじめのうちは入力作業のほとんどがその手間に費やされることが難点とされる。そこで、同方式に実装されている「倣い入力」の機能を応用して、(1)実際の文章を次々打ってみる、(2)「NHK新用字用語辞典第3版」の用例集にある約2万語を例にして、常用漢字を教育漢字1学年配当表文字から1字ずつ語例と共に習得して行くなど、作者の使用経験に基づいて整理した練習方法を紹介する。この練習過程で、文字の位置を知ることは配列規則を拠り所にすれば容易であり、文字→位置→指で入力に至るこの方式の有用性が理解されると思われる。
著者
宮川 正弘 巽 久行 村井 保之
出版者
筑波技術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

視覚障がい者の机上作業を支援するために,対象物のクロックポジション位置と手の速度を音で知らせる腕の誘導システムを提案した。手および机上の物体位置の認識は光景分析を避け,手や物に貼付されたマーカーと光学的位置追跡装置を用いて実時間で認識した。視覚障がい者の手の誘導は作業空間の認知地図創生を支援するためのもので,距離場空間モデルに基づいて得られた空間状況を積極的に提示した。手の誘導速度をファジィ制御で決定すること,ニューラルネット等による混雑度を提示することは有効であった。