著者
大沢 秀雄
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.96-103, 2014-12

障害者スポーツに関する最も古い切手は1964 年にアルゼンチンから発行された東京パラリンピックの記念切手である。その後,パラリンピックの開催に合わせて,開催国を中心に記念切手の発行が行われるようになった。わが国の最初の障害者スポーツに関する切手はフェスピック神戸大会(1989)の記念切手であった。本論文ではスタンプショウ2014 に出品した「障害者スポーツ」(金銀賞)の切手展作品を基に障害者スポーツに関する切手を概説する。
著者
加藤 宏
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.95-100, 2017-12

「人の情報入力は視覚から8 割と" いわれる"。」,だから,「視覚を失うことはほとんどの情報のない世界に生きることになる」は妥当か。これらフレーズの出どころをたどろうとすると引用元が明記されていない場合が多い。広く語られることの多いこの視覚優位について,この言説の出処と科学的根拠をたどってみた。さらに,人口に膾炙したこの言葉がなぜその根拠についてあまり疑問にも付されず繰り返し引用され再生されてきたのか,そして,人間への情報入力の問題をどのように考えるべきなのかを考察する。
著者
松尾 政輝 坂尻 正次
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.76-80, 2013-12

近年,数多くのコンピュータゲームが発売されているが,視覚障害者,特に画面を確認することができない全盲者がこれらを楽しむには多くの工夫と労力を必要とする。一方,視覚障害者向けのゲームも開発されているが,聴覚情報のみで遊ぶこのようなゲームは,健常者にとっては難易度が高いという側面がある。そのため,両者が十分に楽しむことのできるゲームはほとんど存在しない。したがって,視覚障害者は,健常者と同じゲームで遊び,話題を共有することが非常に困難な状況にある。そこで,健常者と視覚障害者の両者が十分に楽しむことのできる,音と触覚により視覚障害者も利用可能なバリアフリーゲームを開発した。本報告では,開発したバリアフリーゲームについて述べることとする。
著者
長野 留美子 小林 洋子 大杉 豊
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.31-35, 2019-03

耳のきこえない女性(以下「ろう女性」とする。)は,「障害者」と「女性」という二重差別の中で言語化の機会も乏しく,1950 年代まで抱える課題が可視化されてこなかった存在である。本報告では,「ろう女性」に焦点をあて,聴覚障害当事者団体の機関紙である日本聴力障害新聞の戦後の創刊当初から2014 年までを対象に「ろう女性」に関する記事を抽出し,データベースを作成した経緯について述べる。
著者
井口 正樹 中村 直子
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.78-83, 2014-03

国際交流委員会活動の一環として,米国アイオワ州アイオワ大学での研修が平成25 年3月に1週間行われた。今回の研修には理学療法学専攻から2名の学生が参加し,研修初日には大学間交流協定締結のための調印式も行われた。その後の研修は,授業参加,研究活動見学,病院・医院見学などの内容で,短い期間ではあったが,本学学生は,勉学に対し積極的な現地学生の態度を肌で感じ,また日本の理学療法(士)の将来像にあたる米国理学療法士の臨床現場を見ることができた。これらの経験は,本学学生にとって今後の勉学や専門家としての心構えに良い影響を与えるものと思われる。
著者
村上 佳久
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.58-63, 2013-12

スーパーコンピュータ(以下:スパコン)の超小型タイプを製作し,スパコンとは何かについて原寸大で教育できるような教材化を行い,検証した。実際,作製した超小型スパコンは,東京工業大学の大型スパコンである"Tsubame 2.0"とソフトウェア面で互換となるように設計し,将来的は発展が見込めるようなものが実現できた。
著者
加藤 宏 青木 和子
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:18818587)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.19-29, 2007

平成18年度大学入試センター試験から英語リスニング試験が導入され、視覚に障害のある受験生にもリスニングが課されることになった。障害を補償するための特別措置方法と回答行動の分析は、今後、視覚障害者の英語教育研究の課題となると考えられる。リスニング試験は、時間延長に加えて連続・音止め方式という2つの試験方法を受験生が選択する方式が採用された。リスニング試験の視覚障害者特別措置としては他に実用英語技能検定(英検)の解答時間の一律2倍延長方式がある。本研究はセンター試験の試行テストと英検準2級問題のリスニング問題を用い、視覚障害学生の両試験における解答方略や認知リソースの配分を解答行動を中心に分析した。
著者
大沢 秀雄
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.78-93, 2012-03

わが国の点字郵便の料金減額化は大正6(1917)年7月15 日に始まった。その後、数度の料金改定を経て、昭和36(1961)年6月1日に無料化された。点字郵便の無料化によって、点字本・録音図書などが無料で送ることができるようになり、視覚障害者の教育・福祉に多大の貢献を果たした。本論文ではわが国の点字郵便制度の変遷を解説する。
著者
伊藤 裕二 成島 朋美 三宅 輝久 大越 教夫 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:24354856)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.8-13, 2010-12

近年、教育現場のICT化に伴い、グループウェアなどのWebアプリケーションが導入されているが、視覚障害者がユーザーとなる場合、見え方の多様性に対応する必要がある。現在は、弱視者対応の画面表示機能を有する既製アプリケーションに既製スクリーンリーダーによる読み上げ機能を組み合わせて対応するのが主流であるが、読み上げを詳細に制御できないためシステムとしては不完全である。そこで、我々はサーバー・クライアント協調設計による音声読み上げと画面表示カスタム化による情報保障機能を備えたWebプラットフォームの開発を試みた。このプラットフォームを用いることで、視覚障害者向けオンライン教材配信システム、テストシステムなどの開発が容易になると考える。
著者
熊澤 明 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:18818587)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.43-47, 2007-03

テレビゲームは視覚を用いて楽しむことが前提である。にもかかわらず視覚障害者が市販テレビゲームを楽しむ実例がある。少なからず、市販テレビゲームの中に開発者が意識しない間に情報補償が実装されている可能性がある。我々は市販ソフトのどのような条件が情報補償となっているかについて実験的に評価調査を行った。この条件を明確にすることができれば視覚障害者が楽しむことのできるテレビゲームも増加し晴眼者と同じ次元で楽しむことが可能になる。
著者
多田 篤志 加藤 伸子
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.70-75, 2013-12

本研究では,就職活動中の聴覚障害学生にとって大きな課題の一つである面接対策として,面接練習システムの検討を行った。就職担当者との面接練習の前に用いるシステムとして,個人での繰り返し練習を可能することを目的としている。試作した面接練習システムでは,学生の回答に応じた面接官の質問文提示,時間計測,フィードバッグの3つの機能を実装した。本稿では面接練習システムの概要と試作システムを用いて実験を行った結果について述べる。
著者
小林 真 笹岡 知子
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.57-62, 2019-03

クロアチア共和国ザダルにて開催された欧州の視覚障害学生サマーキャンプ,ICC2018 に学生2 名を引率して参加した。キャンプは,ワークショップやイブニングアクティビティ,エクスカーションデイなどで構成される。期間中,学生たちは積極的に友達のネットワークを作る活動を進め,諸外国からの参加者,とりわけギリシャからの参加者たちと良い関係を築くことができた。
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.68-72, 2012-03

鉄道駅の案内サインにおいて、聴覚障害者に分かりやすく情報提供するための方法を探るため、聴覚障害者学生および健聴者学生に対してアンケート調査を行った。その結果、聴覚障害者は目的の場所にすぐに行けない場合にも、駅員に質問することが難しいためか、自分で解決しようとする傾向が強いこと、アナウンスが聞こえないために、事故や災害などの影響でダイヤが乱れた際の状況把握が難しいこと、路線や施設を探す際に、路線色やピクトグラムではなく、文字を優先しがちな人が健聴者よりも多い可能性があること、などのことが分かった。
著者
脇中 起余子
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.5-11, 2017-12

筑波技術大学における1年次必修科目「日本語表現法A」と「日本語表現法B」の中で,聴覚障害学生の日本語に関する困難点を,特に「もらう・くれる」と「いただく・くださる」に焦点をあててまとめた。「あげる」と「もらう」について,助詞は適切に扱えるが,ウチソトとの関連で正否が適切に判断できない学生が相当数見られた。また,「くれる」について,助詞が適切に扱えない学生が相当数見られ,このことが「くださる」や「いただく」における助詞の誤用につながっていると思われた。
著者
池部 実 三宅 輝久 大越 教夫 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.37-42, 2012-03

教育におけるICT 活用のためグループウェアやe-Learning などのWeb アプリケーションが導入されている。本報告では、視覚障害者のWeb アプリケーションへのログインなどにおいて、アクセシビリティ向上を目指し、学生証・職員証などのIC カードを用いたWeb アプリケーションへのログイン方法を検討し、IC カードによるログイン可能なWeb アプリケーションを実現するためのシステム設計、実装について述べる。保健科学部に設置されている共同学習室のPC や、ノートPC に付属しているFelicaリーダを用いて、容易にWeb アプリケーションへログインし利用することを目的として、Moodleの改良を実施したことを報告する。
著者
熊澤 明 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:18818587)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.43-47, 2007

テレビゲームは視覚を用いて楽しむことが前提である。にもかかわらず視覚障害者が市販テレビゲームを楽しむ実例がある。少なからず、市販テレビゲームの中に開発者が意識しない間に情報補償が実装されている可能性がある。我々は市販ソフトのどのような条件が情報補償となっているかについて実験的に評価調査を行った。この条件を明確にすることができれば視覚障害者が楽しむことのできるテレビゲームも増加し晴眼者と同じ次元で楽しむことが可能になる。
著者
村上 佳久
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.13-17, 2013-03

ゲーム関連のソフトウェアの教育への応用について、いくつかの実例を元に検証を行った。特に、『初音ミク』『Miku Miku Dance』『Kinect』『バランスFitボード』などのソフトウェアやハードウェア関連商品などをパソコンとともに活用することにより、東洋医学、理学療法の動作分析、中学校のダンス教育など幅広い教育への活用が期待できることが示唆された。
著者
越川 和忠 宮川 正弘
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.45-49, 2006

本学テクノレポート10(2)に紹介した文字盤入力方式を習得するための練習方法について述べる。一般に、文字盤入力方式は、目的字の文字鍵を知っていれば直ぐ入るが、不明の場合には、それを知るために手間がかかり、はじめのうちは入力作業のほとんどがその手間に費やされることが難点とされる。そこで、同方式に実装されている「倣い入力」の機能を応用して、(1)実際の文章を次々打ってみる、(2)「NHK新用字用語辞典第3版」の用例集にある約2万語を例にして、常用漢字を教育漢字1学年配当表文字から1字ずつ語例と共に習得して行くなど、作者の使用経験に基づいて整理した練習方法を紹介する。この練習過程で、文字の位置を知ることは配列規則を拠り所にすれば容易であり、文字→位置→指で入力に至るこの方式の有用性が理解されると思われる。