著者
安岡 絢子 宮永 俊之 岩田
出版者
人間‐生活環境系学会
雑誌
人間‐生活環境系シンポジウム報告集 第43回人間−生活環境系シンポジウム報告集 (ISSN:24348007)
巻号頁・発行日
pp.37-40, 2019 (Released:2021-04-23)
参考文献数
6

良質な睡眠を促すサーカディアンリズム等を考慮し、照度と色温度を変化させるオフィス照明が導入されつつ ある。しかし、それらの変化が疲労や視認性に及ぼす影響を検討した例は少ないことから、照度と色温度変化が 中高齢者の疲労や視認性に及ぼす影響を評価した。実験では、中年者群(11 名:Ave53.3 歳)と高齢者群(8 名:Ave67.5 歳)の被験者を、オフィスを模擬した実験室にて 3 条件(照度・色温度一定/照度一定・色温度変化/照 度・色温度変化)の環境に曝露した。実験中は朝・昼・夕の各々で PC 作業を課し、作業前後に各種疲労と視認性 を計測した。その結果、朝から夕方に掛けて視認性の低下が見られる条件は年齢群によって異なり、自覚疲労と の関連が窺えた。生理的機能やグレアの感じ方といった目の特性の年齢差が一要因として考えられ、年齢等に応 じて照度・色温度変化の条件を考慮することが、幅広い年齢層の視認性向上に寄与するための課題と考えられる。
著者
五十嵐 由利子 萬羽 郁子 八木 廉子 石津 京二 古賀 修 宮永 俊之 占部 亘
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.73, no.627, pp.623-630, 2008-05-30 (Released:2009-02-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

We discussed the simple method about a subjective evaluation of cooking odor diffusion from kitchen to a dining (or living) room. The subjects standardized their sensitivity by progressive amount of a standard material (2,4-decadienal) before each evaluating. And the subjects accord with results of the thermal environment measurement and the visual observation by the smoke flow in the room.
著者
安岡 絢子 上野 剛 宮永 俊之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.230, pp.27-36, 2016-05-05 (Released:2017-05-05)
参考文献数
26

省エネに寄与する新たなエアコン選定方法を提案するため,従来のエアコン選定に関する調査とその課題を抽出した。その結果,「畳数めやすの基になっている冷暖房負荷の値は1964年から改正されていないため,現在の住宅特性に合わない」,「多様なライフスタイルが考慮できない」といった課題が抽出された。これらの課題を基に,生活者が「住宅特性」,「ライフスタイル」,「選好項目」を入力することで,多様な住まい方に合ったエアコンを自動で選定できる,エアコン選定ツールを提案した。戸建住宅を対象としたツールのプロトタイプを構築したところ,畳数めやすで選定するよりもツールで選定する方が,省エネとなることが試算された。
著者
北原 博幸 上野 剛 宮永 俊之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.277-280, 2015 (Released:2017-11-15)

著者らはこれまでに、シミュレーションによって、住宅の断熱性能や外気温が異なる複数ケースを対象として連続・間欠運転を行うことによる消費電力、室温への影響の評価を行い、その結果、等級・外気温によらず、間欠運転(こまめな停止)よりも連続運転の方が好ましいという結果が得られた。本報では、断熱性能の異なる模擬住宅を用いて、冷房運転時におけるエアコンの間欠運転の挙動について実験による検討を行う。