著者
石塚 悟大 千種 康民 服部 泰造 富田 光博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.479, pp.205-210, 2012-03-05

現在,サッカー選手の動き追跡は人間の目によって行われており非常に手間がかかっている.そのため,これを自動化する技術に対する要望は高い.現在,選手の自動追跡として,色成分を用いたパーティクルフィルタによる方式が研究されている.しかし対象選手全身の色成分を用いた追跡は,似たユニフォームを着用した選手との交差に対し弱いという問題点が存在する.本研究では選手全身の色成分に加え,トランクス部分の色成分を用いることで追跡精度の向上を計る方式を提案する.
著者
岡部 龍太郎 千種 康民 服部 泰造 富田 光博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.37, pp.17-22, 2009-09-24

本稿では,一個体の実写動画を元に,個体が群れるアニメーション生成法の提案を行う.一個体の実写動画から,個体を抽出し個体の大きさの正規化などの前処理を行った動画を作成する.そして,それを元にビデオシンセシスによる動画分析を行い,個体の方向の遷移の記録と,個体が動きの連続性を保ったまま時間の遷移が可能な数フレームからなるビデオクリップを探し出す.その遷移可能なビデオクリップ間をビデオパッチとし,それぞ様々に組み合わせることで無限に長い動画を生成することができる.次に,Boidsアルゴリズムによる群行動生成を行い,それの方向の遷移に注目する.各個体の向きの遷移と,最も近い遷移を行うビデオパッチの組み合わせを探し出しつなぎ合わせる.これにより,個体の動きは実写動画に基づき,移動パスはBoidsアルゴリズムによるパスを用いることで,個体が自然な動きをする群行動アニメーションの自動生成を行う.
著者
富田 光博 畔柳 功芳 大竹 孝平 小澤 智 末広 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.710, pp.55-60, 2004-03-08

送信機はガード系列により保護された包装拡散系列を用いてスペクトル拡散したシンボルを送信し、受信機はコア系列部分のシンボルをデコリレータ、またはMMSEを弔いて復調するCDMA方式において収容局数を減らすことなく性能の向上が図れる順次検出形受信機を提案する。この方式は相関分離方程式を解くことにより得られる全ユーザの軟出力の中で、最も尤度の高いユーザのみを判定し、その成分を受信シンボルから除く手法を用いる。この処理を順次繰り返すことにより全ユーザを検出する。計算機シミュレーションにより、順次検出方式の誤り率が従来方式に比べ著しく低減し得ることを明らかにしている。