著者
小池 束紗 貞広 幸雄 對間 昌宏
出版者
一般社団法人 地理情報システム学会
雑誌
GIS-理論と応用 (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.25-31, 2019-06-30 (Released:2021-06-30)
参考文献数
11
被引用文献数
1

The image of region often is not identical with the actual boundary of the region, sometimes the image crosses over the boundary. In this study, we focus on the building name, which includes place name, and analyze about the determinants of place name exuding (exuding phenomenon). We use GIS data of 23 wards of Tokyo in Japan, and focus on the 934 place names to analyze the spatial distributions. Our findings show that railway-station, high-rise buildings, and large infrastructure (river) in the region influence the place names to cross over the region because they play as a symbol in the region. Moreover, we can see low-exuding-places are located around high-exuding-places, because high-exuding-places are distributed overall in Tokyo. The average distance of exuding is nearly the same as the distance of walk, and the distance of exuding is high near the boundary of Tokyo, because of the frequent use of car in the area. It is found that the image of region is relevant to the range of life and activity.
著者
對間 昌宏 野中 尚輝 竹内 啓 鎌野 智樹 中間 雅之 小池 束紗
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.433-434, 2017-03-16

日本サッカーにおいてインテンシティが重要な課題となっている.しかし,インテンシティという用語は定義が曖昧であり,未だ具体的な指導方針・トレーニングに落とし込めていない.本研究では,インテンシティを定量的に評価するための指標となる要素を明らかにし,それぞれの要素の向上がもたらす効果を明らかにすることを目的としている.データは,J1開幕戦9試合のトラッキングデータ(ビデオカメラによって試合中の選手の動きを抽出し,選手の位置座標を記録したデータ)を用いる.分析においては,インテンシティを構成する要素,ポジションごとのインテンシティに関わるパフォーマンスの特徴,日本のチームと海外のチーム比較を実施した.
著者
竹内 啓 對間 昌宏 城所 哲夫 瀬田 史彦
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.172-178, 2018-10-25 (Released:2018-10-25)
参考文献数
24
被引用文献数
1

イノベーションを効率的に起こすには「フェース・トゥ・フェース」のコミュニケーションを通して知識を複数の主体間で共有することが不可欠であることから、イノベーションは地理的に集中する傾向にあるとこれまで論じられてきた。本研究は日本国内の特許データを用いて、共同発明者同士のネットワークの空間的分布を調べた。また、分野毎の比較も行うため、機械・情報通信の二分野で分析をした。結果、以下の点が示された。1)発明者同士のネットワークは地理的に集中しているが、その空間的傾向は分野間で異なる。2)発明者間の時間距離が小さいときに共同発明が進みやすいものの、そうした傾向は近年弱くなっている。3)ネットワークは都道府県境や経済産業局の管轄区域を越えて広がっている。以上を総合すると、将来イノベーション・ネットワークはより地理的に広い範囲に広がる可能性があり、都道府県や各地方をまたいだ政策の必要性が示唆される。