著者
安藝 雅彦 中野 公彦 須田 義大 岸波 友紀 高須賀 直一 磯貝 俊樹 川合 健夫 小野口 一則 青木 啓二
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.105-107, 2013-03-01 (Released:2013-06-19)
参考文献数
4

本稿は専用道における大型車両自動運転のためのセンサシステムのフィージビリティスタディ環境構築の報告である.エネルギーITS 推進事業「自動運転・隊列走行に向けた研究開発」において,これまで開発した技術実証の場として,専用道を走行するダブルストレーラを対象に自動運転のためのセンシングシステム検証のために長期計測環境を構築したので報告する.
著者
小野口 一則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.8, pp.1998-2008, 2007-08-01

本論文では,雪や霧による視界不良時においても有効な移動体検出手法を提案する.降雪時や霧が濃い場合,視界は短時間で大きく変動する.また,吹雪など降雪量が多い場合には,各画素の輝度値がフレームごとに激しく変化するため,画素単位で輝度の変化を比較する手法では誤検出が多発する.これらの問題点を解決するため,画像を一定サイズの格子ブロックに分け,各ブロック内で蓄積フレーム数が異なる二つの輝度ヒストグラムを求め,その間の相関を算出することで移動体を検出する手法を提案する.雪が激しく降っている状況において実験を行った結果,本手法が視界不良時においても有効であることが確認できた.
著者
奥田 雄人 小野口 一則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.98, pp.19-24, 2010-06-17

オプティカルフローとフレーム間差分により得られた動き情報を時間軸上で離散ウェーブレット変換し、そのウェーブレット係数から生成した特徴ベクトルを用いてジェスチャを認識する手法を提案する。動き情報はオプティカルフローの大きさを輝度値とする画像とフレーム間差分画像との論理積から求める。論理積画像を3種類の領域(縦方向、横方向、及び回転方向)に分割し、各領域内の輝度平均値の時系列データにウェーブレット変換を適用し、得られたウェーブレット係数からジェスチャを記述する特徴ベクトルを生成する。本手法は、各ジェスチャを1つの特徴ベクトルで記述するため、ジェスチャモデルの作成が容易である。また、分割領域内の輝度平均値にウェーブレット変換を適用するため、個人差によるジェスチャの空間的及び時間的なズレに対応できる。複数のジェスチャの組み合わせを認識する実験を行い、本手法の有効性を示す。