著者
河村 浩孝 佐藤 義雄 木野 健一郎 渡辺 義史 相澤 大和 松浦 正和 橋田 浩二 浜口 俊明 山口 健二郎 一丸 忠志 芥川 大祐 南部 透 梅原 隆司 水野 孝之
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.57-63, 2010 (Released:2010-02-15)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

Boron isotope ratios were analyzed in seven domestic analytical labs for boric acid solutions with various compositions of boron isotope abundances, using an Inductively Coupled Plasma–Quadrupole Mass Spectrometer (ICP-QMS). Five sample solutions with different isotope abundances of 10B were prepared in the range of 10 to 20% by mixing two boric acid solutions containing natural B and enriched 11B, respectively. Then, the 10B isotope abundances of each sample were certified by analyzing with thermal ionization mass spectrometry (TI-MS) according to ASTM-C791-04. Results obtained from each lab have indicated good coincidences with TI-MS results. Also, the relative standard deviations of results with ICP-QMS of seven analytical labs were 0.11 to 0.81%. The measurement precision for ICP-QMS would be sufficient in terms of practical use, while taking into consideration a valid requirement required for verifying a depletion of the 10B isotope abundance in the PWR coolant, while this is greater than a nominal analytical error (relative value : 0.22%) for TI-MS shown in ASTM-C791-04.
著者
赤木 里香子 森 弥生 山口 健二
出版者
日本美術教育学会
雑誌
美術教育 (ISSN:13434918)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.289, pp.8-15, 2006-03-01 (Released:2010-10-20)
参考文献数
5
被引用文献数
2

In this paper we give a typology designed for classifying art appreciation instructions in secondary schools. Two dichotomies are set. The first is to ask how instruction is made; do teachers get the appreciation of art works based on historical and cultural knowledge or students' own judgment? The second is to ask what the aim of instruction is; is it a preparation for making art works or a step for other kinds of broad activities. Combining the two dichotomies art appreciation instructions are divided into four types. The benefit of the typology does not reside in categorizing function itself but in making clear what the point of each instruction is. We also give an example in which a certain art appreciation lesson unit is designed properly with the typology.
著者
堤 雅恵 佐藤 広美 水田 久美子 山口 健二 好村 朋子 広瀬 春次
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学看護学部紀要 (ISSN:13430904)
巻号頁・発行日
no.11, pp.23-27, 2007

近年、認知機能を維持したり、不安やストレスを解消したりする方法の一つとして、日記を書く習慣をもつことが推奨されている。しかしながら、仮に日記が高齢者にとって受け入れ難いものとして認識されているならば, 認知機能の維持やストレス解消のための方法とすることは困難であると考えられる。我々が検索した範囲では、高齢者の保健・看護の分野において日記に関する調査は見あたらず、高齢者における日記を書く習慣の実態は把握されていない。そこで今回、高齢者における日記を書く習慣の実態を把握するとともに、日記を書いている人と書いていない人との生活状況を比較した。その結果、多くの高齢者が日記を書く習慣を有しているという実態が明らかとなり、また、日記を書くことが外出や会話の頻度と関連している可能性が示唆された。
著者
山口 健二 赤木 里香子
出版者
岡山大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

三年間の研究の最終年度である本年度は、美術館ワークショップの調査として、大原美術館の夏休み子ども向けイベントである、チルドレンズ・アート・ミュージアムの来館者を調査した。これは三年間の継続課題であり、総括作業を経たのちに、成果はおって報告する予定である。本調査により、美術館ワークショップ経営を実証的見地から改善支援をするという本課題の目的にとって、基礎的データが得られることが期待される。さらに本年度は、岡山大学の附属図書館と共同開催した子ども向けワークショップの総括事業に重点的に取り組んできた。同図書館では、池田家文庫と呼ばれる江戸時代の古書籍・絵図を多数収蔵している(研究代表者はその普及活動を企画する委員会に参加してきた)。連携協力者である、赤木里香子准教授(岡山大学)とともに、ワークショップ・プログラムの内容、広報体制、ワークショップ支援員としての大学生の教育などについて精査した結果をふまえて、国際美術教育学会(InSEA)と、岡山大学ユネスコチェア事業として開催されたシンポジウム(「文化財の複製を活用した教育普及を考える」)で問題提起し、討議をおこなった。先駆的な取りくみを見せる美術館のケース・スタディも三年間で蓄積が進んだ。昨年度までの訪問館に加え、名古屋市美術館、三重県立美術館、滋賀県立近代美術館、長崎県美術館などで教育普及活動実践から、今後のアウトリーチ活動のあり方について指針をえた。さらに本研究を通じて共同研究を深めてきた岡山県立美術館での動きとして、来年度より学校と美術館の連携関係構築のあり方を検討する委員会が立ち上がった。研究代表はその設立準備に関わるとともに、新たに立ち上がる委員会の委員に任じられることとなり、これまでの研究を踏まえた参画が可能となった。本研究の社会還元的な面での成果といえよう。