著者
高志 修 富永 浩之 林 敏浩 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.37-42, 2005-02-26
参考文献数
7
被引用文献数
2

近年, 教室のネットワーク環境の整備により, チャットなどを用いた授業支援システムが使われ始めている. 我々は, 対話的なe-Learningの典型例として, 一問一答式クイズAQuAsを開発した. このシステムでは, 授業で用いる様々な試問や質疑を, 一問一答式クイズの多様な実施形態として捉える. AQuAsによる学習支援の方法として, 学習者の解答行為を時系列で分析し, 学習者の理解度や学習態度を把握して, 適切なアドバイスや個人に適応した出題を行う機能を提案する. 一問一答式クイズの解答行為を記録するPDA上のシステムTinyAQuAsを試作し, 予備実験の結果から, 学習者の解答傾向を推定する類型化ルールを検討する. また, ファジィ理論を用いて, より柔軟なルールの記述と推論の方法について議論する.
著者
山上 健 富永 浩之 林 敏浩 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.632, pp.135-138, 2006-02-25

近年,種々の分野においてe-Learningを含む教育利用のためのデジタルコンテンツの構築が盛んになってきた.このようなコンテンツ開発として,歴史的資料をデジタルコンテンツ化して,多用な教育分野での利用することが試みられている.本研究では、香川県(讃岐)出身の偉人である平賀源内の業績に着目する.江戸時代のマルチ人間として知られる平賀源内の業績は,科学技術から博物学,芸術まで広範囲にわたる.特に,科学技術に関する業績は,理科教育の教材や資料として有用なデジタルコンテンツ化が可能と考える.我々は,平賀源内の代表的な業績である「エレキテル」に着目して,エレキテルの模型を用いた放電現象の再現実験を通し,エレキテルの原理からの理解のため教育用デジタルコンテンツを開発する.この教育コンテンツはインタネット上でWWW公開し,電気学習用デジタルコンテンツとしても利用する.本報告ではこれらの実践について述べる.
著者
中村 勝則 和田 慎二郎 対馬 勝英 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.60, pp.45-49, 1993-05-22

外国人の日本語教育(漢字の筆順の教育)を行うために少数のルールより筆順を学べる個別学習システムの構築を目的とした.図形としての漢字を入力すると与えられたルールを用いて筆順を決定するモジュール開発した.このモジュールを用いて予め構築した筆順データベースに登録した漢字に関して筆順の同定率の高いルールを対話的に登録する支援システムを開発した.知識処理技法を有効に利用するためにルールと漢字の筆順の情報構造の設計が重要である.
著者
水野 貴規 林 敏浩 富永 浩之 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.583, pp.179-184, 2007-03-02

ネットワークを利用したe-ラーニングは自由な時間,場所で学習することが可能である.しかし,学習教材作成者の負担が大きく,十分な質,量を用意するには問題がある.本研究では,学生が自主的に学習教材を作成レ共有する「投稿方自主学習素材共有システム」を提案する.本稿では,システムが扱う具体的な対象領域を情報処理技術者資格の試験対策学習とし,目標達成に特化した学習システム作成の提案と設計を行う.本研究は自主学習を目的に学習者が教材作成を行うため,システムの積極的利用が求められる.システム参加を促進させるために資格取得を外的報酬として提示する外発動機付けを行う.また,問題作成を促進させるために,作成問題の利用状況のランキング化と,コメント機能により満足感を抱かせる内発動機付けを行う.
著者
林 敏浩 水野 貴規 富永 浩之 垂水 浩幸 山崎敏範
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.42, pp.9-16, 2008-05-10
被引用文献数
3

ネットワークを利用した e-learning は自由な時間,場所で学習することが可能である.しかし,学習教材作成者の負担が大きく,十分な質,量を用意することが難しい.我々は,この問題に対して,学生が自主的に学習教材を作成し,共有する「投稿型自主学習素材共有システム」を開発した.本稿では,システムが扱う具体的な学習の対象を情報処理技術者資格の対策学習として運用テストを行った.システムの機能として提供する問題演習は,知識確認を効率的に行うことができ,解答履歴の閲覧と併せて効果的な学習環境を提供することができた.しかし,このような e-learning 環境を提供しても必ずしも積極的な利用に至らないことが分かった.E-Learning which uses information networks provides learning environments in free time and place. However, teachers who must make learning materials cannot prepare sufficient quality of e-learning contents, because making them becomes heavy task to the teachers. In our research, we develop "Self Study Material Contribution and Sharing System" that students can create study materials and share them independently. In this paper, we targeted a concrete study to the information technology engineer certifying examination, and did the implementation test. We found that our system provided an effective learning environment with efficient problem ma neuver and confirmation of answer history. However, we also found that students did not always use our system positively even if our system provides such effective learning environment.
著者
荒川 雅生 伊藤 寛 山崎 敏範
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
設計工学・システム部門講演会講演論文集 (ISSN:13480286)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.16, pp.51-52, 2006-11-14

In this paper, we will explain our collaborative PBL between academic and industry in Kagawa University. We have strarted this program since 2004. We asked local industry to give our students a theme which they are interested in, but which is not clearly defined. Then three or four students make team to solve that problem. They start from thinking about what they are required. They have discussed and negotiate to define their theme for detail. Then, they will benchmark and propose a solution for the problem. From these processes, we expect them to get ability of team working, referencing, negotiation and collaboration.