- 著者
-
山本 久夫
法村 俊之
片瀬 彬
- 出版者
- 公益社団法人 日本アイソトープ協会
- 雑誌
- RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, no.8, pp.514-521, 1999-08-15 (Released:2011-03-10)
- 参考文献数
- 16
テレビジョンのCRT (cathode ray tube) 前面ガラス中に含まれている40K, トリウムおよびウランの放射能濃度を, γ線スペクトロメトリにより定量した。トリウムおよびウランについては, CRT製造者により約2倍も放射能濃度に差があることが示された。一方, 40Kについては, いずれのCRTガラスについても濃度差はほとんどなかった。また, 得られたγ線スペクトルからCRT前面における線量を算定した結果, トリウムおよびウラン濃度が最も高いガラスでも表面から20cm以上離れれば自然放射線線量の1/10以下となり, 無視できるものであることがわかった。